2日目 フィールドスコープ

サラピキの熱帯雨林研究所、OTS。野生動物探し。ターゲットは巨大昆虫、カラフル蛙、ナマケモノ。

巨大昆虫に関して、ネットで情報収集はしてみたものの、『どうやって日本で飼育するか』は分かったけれど、『コスタリカのいつ、どこで見つかるか』はイマイチ分からなかった。
これはもう、日本と同じ発想で探すしかないだろう。つまり、日の出前に、蛍光灯などの周りを探す(熱帯雨林なので甘い樹液が出る樹はない)。
午前3時に起床して、宿泊施設を出発。真っ暗な小道1キロを、目を凝らして歩く。ガマガエルしか見つからない。レストラン周辺に到着すると、研究所が用意したであろう白い布を広げて蛍光灯の光を当てた『虫寄せ』を見つける。気が効いてる!やっぱり自分の考え方は間違ってなかったんだと確信し、虫寄せへと歩み寄る。
おー、いるわいるわ変な虫が。木の葉そっくりなウマオイ、小枝みたいに細いカマキリ、透明の羽に黄緑色の体が透けて見えるゴキブリ。
残念ながら目当てのエレファスオオカブトやヘラクレスオオカブトは見つからなかった。しかしここに虫寄せが用意してあるってことは、期待していいんじゃないの?と胸が高鳴る。

虫寄せからは一旦離れて、さらに進んで森の中へ。暗い中、高い木の上のナマケモノを探すのは難しいだろうから、川沿いの小道に入ってカラフル蛙をターゲットに歩く。
赤とか青とかカラフルだから比較的簡単に見つかるという情報だったので、どれくらいのサイズで、どんなところにいて、どんな鳴き声なのか、調べてなくてぜんぜん分からない。簡単に見つかると思ってたので、なかなか見つからなくて焦る。油断した。もっとちゃんと調べておけば…と、思ったら、遊歩道の上を飛び跳ねる、赤い蛙が!
自然のものとは思えない真紅の体に、手足だけ深いブルー。スパイダーマンのようなカラーリング。見るからに毒々しいけれど、とても臆病で、少しでも近づくと警戒して逃げていく。婦人と俺で逃げ道をふさぎつつじっくり観察すると、まんまるな目玉も可愛い。

朝食の前はそんなもん。

そして朝食の後は、待ちに待ったガイドツアー。正直言って、短い滞在期間に自力で多くの生物を見つけるのは不可能に近い。それに比べてガイドは、いつ、どこに行けば、どんな生物に会えるかよく知っているから、一気にたくさんの生物を見つけられる。今回は、どんな人がガイドだろうか?婦人も俺も相当期待していた。

しかし、結果から言えば期待ハズレだった。
今回のガイドは、経験も知識も豊富な50代くらいの男性。直接OTSで研究しているようではなかったけれど、代々この周辺に住み、コスタリカで有名な生物図鑑の執筆者の一人でもあるらしい。しかもトークも流暢で接しやすい。
その何がハズレか?まずは彼の専門性。自分たちは野生『動物』を見に来たのに、彼の話は植物ばかり。んー、興味深いんだけど、自分たちのニーズはそれじゃない。
もう一つは、年齢。視力と言った方がいいだろうか。彼は老眼鏡を掛けたり外したりしていたので、あまり眼は良くないらしい。木の上から落ちてきた蜘蛛の抜け殻を手元に乗せて、花びらと説明していた。もう、遥か遠くで素早く動く鳥などになると、ガイドより客の方が見つけのが速いレベル。
せっかくガイドツアーに参加したのに、新たな発見は、巨大なゴキブリだけ。まあ、人との出会いも野生動物と同じ。いつでも簡単に自分たちのフィーリングに会ったガイドに巡り会えるわけではない。それにしても、文字にするとなおさらガッカリな結果、書いててなおさらガッカリする。

通常、ガイドは宿泊中一度のみ。しかしこのまま終わる訳には行かない、ということで、昼からもツアーに参加することに。
次なるガイドは、レニンという男性。年にして20代半ばから後半くらい。OTSで働いている研究者。視力も良さそう。これは頼もしい。
しかし何よりも頼もしいのは、彼の機材。クリスタルで有名なメーカー製の巨大なフィールドスコープ、双眼鏡にレーザーポインターまで持っている。少なくとも装備は自分たち歴代ナンバーワンのガイド。

結果、自分たちのターゲットである巨大昆虫、カラフル蛙、ナマケモノは見つからなかった。しかしそれでも大満足!なぜならレニンが次から次へと美しい野鳥を発見し、フィールドスコープを覗かせてくれて、写真まで撮ってくれたから。
また、フィールドスコープの威力が発揮するのは美しい鳥だけではない。もう嫌という程見てきた七面鳥でさえも、フィールドスコープを通して見れば、周囲の景観はぼやけて抽象化され、羽の一枚一枚、その羽の繊維一本一本まで鮮明に見てとれ、『お前らこんなに美しかったの?!』と見直してしまう。やばい、満足が加速し過ぎて物欲へと質変化する!世界一周中でなければ、間違いなくフィールドスコープを購入してしまうところだった。

満足なガイドツアーだったとはいえ、ほとんど自分たちのターゲットはまだ見れてない。
残念ながらどうやらカブトムシは見れそうにないらしく、諦める。しかしカラフル蛙はせめてあともう一種類くらい見たいし、何よりOTSで出現率が高いと言われるナマケモノは諦めきれない。

夕食の後、2人で相談。ここにもう一晩泊まり、明日の昼まで自力で探すことにして、就寝。

早朝、虫寄せにて見つけた虫達。

早朝、虫寄せにて見つけた虫達。こちらウオマイ。

透明な羽をもつゴキブリ。

透明な羽をもつゴキブリ。

ほっそりとしたカマキリ。

ほっそりとしたカマキリ。

見つからないなぁとため息をついていた時に見つけた赤いカエル、その名もブルージーンレッドダートフロッグ。真っ黒な瞳が愛らしい。

見つからないなぁとため息をついていた時に見つけた赤いカエル、その名もブルージーンレッドダートフロッグ。真っ黒な瞳が愛らしい。

OTS

16平方キロメートルの広大な敷地がOTSによって保護されており、宿泊者は自由にトレッキングすることができます。ジャガーやピューマや毒へびが住む森。真っ暗の中を懐中電灯を頼りに歩くのはなかなか度胸がいるものです。

意気込んで参加したツアーも、新たな出会いはこの巨大なゴキブリのみでした。。

意気込んで参加したツアーも、新たな出会いはこの巨大なゴキブリのみでした。。

がっかりしながら食堂にてお昼ご飯を食べていると、沢山の小鳥達がやって来ました。

がっかりしながら食堂にてお昼ご飯を食べていると、沢山の小鳥達がやって来ました。

青い鳥に、

実を食べるアオミツドリ

カワセミに似たこの鳥はアカオキリハシ。

カワセミに似たこの鳥はアカオキリハシ。

真っ赤なナツフウキンチョウ。

真っ赤なナツフウキンチョウ。そのほかカメラに収めきれなかった小鳥が山ほど食堂横にて見られました。サラピキで見られる野鳥の多さには驚くばかり。

午後からのツアーを始めて早々に見つけた空色のオウム。フィールドスコープで通して見ると羽の一枚一枚異なる色であることが分かる。

午後からのツアーを始めて早々に見つけた空色のオウム。

カラフルなくちばしに艶のある漆黒の羽根が美しいトゥーカン。

カラフルなくちばしに艶のある漆黒の羽根が美しいトゥーカン。

真っ赤な頭をもつ

真っ赤な頭をもつ、ズアカエボシゲラ。

今まで何度も見た七面鳥も、フィールドスコープを通して見ると、美しい。

今まで何度も見た七面鳥も、フィールドスコープを通して見ると、美しい。

羽根を広げればフクロウの顔に見えるという、蝶。

羽根を広げればフクロウの顔に見えるという、フクロウチョウ。

真っ赤な目をもつ

真っ赤な目をもつ鳥も。

大満足の午後のツアー、レニンありがとう!

これ以外にも沢山の鳥に出会い、大満足の午後のツアー。レニンありがとう!

 

 

 

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3 thoughts on “2日目 フィールドスコープ

  1. 昨日は一日中、こちらもバードウォッチングしてました。淀川河川敷と木津川の田んぼで・・(ちょっと地味?)フィールドスコープ、欲しいよね!

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    • 持ち歩くのは大変そうやけど、めちゃくちゃ綺麗に見えるし、鮮明な写真も撮れるし、すごい欲しくなった!お父さんけしかけて…どう?

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