3日目 OTSでの最終日

カラフル蛙とナマケモノを探す、OTS三日目。タイムリミットは午前11時。

早朝4時起床。真っ暗な森もすっかり歩き慣れたけれど、これが最後。相変わらずガマガエルくらいしか見つからない。ただ今日は、昨日はなかった知識とともに歩いている…なるほど、鳥の声も蛙の声もわずか。巨大昆虫も出現しないならば、早朝出歩くのはあまり意味がなかったらしい。

朝食の後、昨日のガイドであるレニンに教えてもらったコースを歩きに行く。8時ごろだったろうか。さっきとはうって変わって、森が活気に満ちている。ガマガエルはどこかへ消えて、スパイダーマンみたいな赤と青のカラフルな蛙がそこここにお目見え。当然、明るくなって自分たちの目もよく効く。

野生動物を探すにあたって、どのような精神状態で臨むのが適正なのだろうか。彼らは産まれながらにして森の景色に溶け込むようデザインされている。ぼーっと見てて見つかるものではない。
かといって野生動物は『気配』に敏感。『絶対に見つけてやるぞ!』と気負っていれば、それを感じ取って隠れてしまうように思う。実際、せっかく美しい野生動物を見つけても、カメラを構えた瞬間に動いて逃げてしまう、ということが今までにもよくあったし、誰しも経験したことがあるんじゃないか。
禅宗でいう『無』の境地、何も考えないのではなく、森全体に意識を通わす。そんな精神状態であれば、自ずと見たい動物も見つかるかもしれない。だとすれば、世界一周婦人も俺も、悟りには程遠い俗人ということになってしまう。まぁ、野生動物を見たいが故に『無』の境地を体得したいなんて、否定し難い俗人的発想なわけだけれど。

んなこと考えてると、ついに発見!蛍光グリーンに黒いまだら模様の毒々しい蛙を!思わず手を取り合って小躍りする世界一周婦人と俺。例によって、先回りして逃げ道をふさぎ、木陰に追い込んでじっくり観察。長らく追い求め、最終日にしてやうやく巡り会えただけに、喜びもひとしお。可愛い。

さて、ターゲットは残り一つ、ナマケモノ。最後にして最大の獲物。
野生動物を見つけるのがコツは、その動物の気持ちになって周囲を見渡すことだという。なるほど、じゃあ自分たちは産まれながらにしてナマケモノを探す才能の持ち主ということ、なんて冗談をブラジルのアマゾンロッジ以来ずっと言い続けてきた。にもかかわらず未だに見れていない。意外にも自分たちはナマケモノとは似て非なるものということか?そんなことどうでもいいから、見たい!
目を凝らして森の小道を歩く。遠くの木の上までじっくり眺める。しかし、それでも見つからない。やはりなかなかお目にかかれないレア動物なのか?それとも運悪く、今日もこの森のどこかに隠れているのか?
ゆっくりゆっくり歩いてさがしても見つからず、気がつけばレストランまで帰ってきている。やっぱり縁がなかったのだろうか。それとも執念深くもう一泊する?あるいは別の国立公園にトライ?なんて諦めかけたその時だった。今日も他のお客さんとツアーガイドに出ていたレニンが『ナマケモノ見れた?今日は5匹も見たよ。』なにー!!
もうタイムリミットぎりぎりの時間。レニンから最寄りのナマケモノ確認スポットを教えてもらい、大急ぎでそこへ。橋を渡ってすぐ、虫寄せの白いシートのちょっと手前。本当か?毎日何度となく通り、今日だって4回は通った道の真上じゃないか…いた。確かにナマケモノだ。
比較的人通りの多い道沿いの木、高さ5メートルくらい、幹に直接つながる太い枝にぶら下がっている。思っていたより活発で、右左と体重移動しながら葉っぱを食べている。遥か遠くの高い木でじっとしてると思って探してたから、自分たちは全く見当違いな場所を探していたことになる。それにしても見事な擬態。毛皮は深い茶色にいくつか色が混ざって、まるで苔むした樹肌のよう。枝にぶら下がってじっとすれば、完全に樹と同化してしまう。これは初対面では見つからないわ。
蛙でさえあれだけ喜んだのだから、2ヶ月に渡って探し求め、その最後の最後に、ようやく巡り会えた喜びはもはや『恍惚』に近い。
しかし残念ながらタイムリミット。後ろ髪引かれつつ、ナマケモノに別れを告げて、その場を去る。

昼食をとって、宿泊施設に戻り、荷物をまとめてタクシーに乗り込む。
ターミナルからバスに乗り込み、コスタリカの首都サンホセへ。
ナマケモノも見れた。これで思い残すことなく、明日、コスタリカを出国できる。

ようやく出会えた黄緑と黒の斑模様のカエル。

ようやく出会えた黄緑と黒のまだら模様のカエル。

さぁ、ナマケモノに今度こそ会えるかしら。

さぁ、ナマケモノに今度こそ会えるかしら。

いた!ゆっくりと動きながらお食事中。

いた!ゆっくりと動きながらお食事中。

その表情は、、笑っています!菩薩のような柔らかな微笑み。思わずこちらも笑みがこぼれます。

その表情は、、笑っています!菩薩のような柔らかな微笑み。思わずこちらも笑みがこぼれます。

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