1日目 パナハッチェル、いいね!

世界一周している旅人の多くは、どこの町でどんなホテルが安かったとか、どこのレストランが美味しかったとか、どんな交通手段があるかとか、旅の記録をインターネット上に公開してくれている。しかもその大半が、広告収入目的としてではなく、ほぼボランティアで貴重な情報を共有してくれている。本当にありがたいことで、世界一周婦人と俺は、そのボランティア精神にお世話になってばかり。
しかし、その全ての情報が信用できるわけではない。もちろんウソを書いてるわけではないのだけれど、例えばホテルの値段が変わっていたり、レストランが店じまいしてたり、バスの路線番号が変更していたりする。婦人と俺も、何度かそれで痛い目にあった。

グアテマラの古都アンティグアから、世界一美しいと言われるアティトラン湖の湖畔の村パナハッチェルへ。ここが次なる目的地。

ガイドブックには『直通長距離バスはなく、チキンバス(ローカル路線バス)を乗り継ぐか、シャトルバス(大型車の乗り合いタクシー)』でしか移動できないと書いてある。しかし、インターネット上にある何年も昔の古い情報では、1日1本だけ、直通バスがあるとの情報も。また人によって、朝7時出発、あるいは7時半出発と、情報が異なる。むー、あるのかないのか、いつなのか。
迷っていてもラチがあかないので、婦人と俺は、7時にバスターミナルへと向かうことにした。そこで7時半まで直通バスを待って、来なければ諦めてローカルバスを乗り継いで行こうという作戦。
チキンバスでは、乗客はすし詰めにされて身動きも取れない。そんなバスをいくつも乗り継ぐことが出来るかだろうか?本当に間違いなく乗り継いで、目的地にたどり着けるだろうか?直通バスがあることを願いつつ、宿を出る。
不安いっぱいでターミナルに向かって歩くこと50メートル、すれ違いざまにおっさんが、『パナハッチェル行き直通バスあるよ。』と声をかけてきた。え、マジで!?ターミナルに着くより前に、バスが向こうからこちらにやってきた!!
あのネット上の古い情報は、都市伝説ではなかった。こういう感動が、貴重な情報を共有するというボランティア精神を掻き立てるのだろう。自分たちにしては珍しく、世界中の旅人に教えてあげたくなった。皆さん、アンティグアからパナハッチェル行きの直通バスはありますよ。朝7時、Alameda de Santa Lucia通り沿い、5aと6aの間から出ていますよ!

11時半、パナハッチェルに到着。ここは、世界一美しいアティトラン湖と、その周辺にある先住民の集落を観光するための拠点となる街。
美しい自然と、先住民。婦人と俺にとっては、アンティグアよりもここの方が長居するのに適している。実はここでも、外国人向けのスペイン語学校があるらしい。でも、どうなんだろうか。アンティグアみたいに有名でないから、生徒も少なくて講師の経験も浅く、学校のレベルは低かったり?まーあまり期待はせずに、見学してみることに。
…めちゃくちゃ良い感じじゃないか?。校長、講師、校舎、設備、学校全体から、生徒を迎える準備がしっかりできているのが伝わってくる。婦人も俺も一目惚れ状態で、迷うことなく即決。
しかもホームステイを受け入れている家庭をすぐに手配してくれた。この家庭が、また素敵で最高の環境!アンティグアでは一つの家庭に何人もの生徒を受け入れる寮みたいな環境でも当たり前だと聞いていたけれど、こちらでは一家に生徒一人が基本(婦人と俺は夫婦なので二人だけれど)らしい。パナハッチェルのスペイン語学校も最高じゃないか!
うう、またしても世界中にオススメしたい情報。というか、世界に向かって自慢したい。このダイヤモンドの原石のような情報を!!

そして、まだ一度も授業を受けていないにもかかわらず、早速午後の課外授業に参加。近郊の村サンタカタリーナパルポで行われているお祭りを見に行く。キリスト教伝来以前から続く伝統的なお祭りで、精霊に捧げるものらしい。
恐ろしい獣人の仮面をつけた、村人達の行列…村で一番美しい13歳の少女を生贄として血祭りにあげて、山の上の岩を真っ赤に染める…みたいなのかと思いきや、ステージの上で演奏されるポップでファンキーなサンバのリズムに合わせて、ぼーんやりパターンが決まっているようなダンスを、それはもう気ままに踊るお祭りでした。
そして、そのダンスを無言でじーっと見つめる村人たち。特にはしゃぐわけでもなければ、踊るわけでもない。神妙に儀式を見守っているのだろうか?そんな雰囲気のお祭りじゃない。もう、楽しんでいるのかすらわからないくらい、ただじーっと見つめている。
たぶん、古い伝統と新しい文化が融合する過渡期の、ごく荒削りな段階なんだろう。本当は、無言でたたずむ村人たちも、踊って歌ってはしゃぎたいのかも。ただ、シャイで保守的だから、それができないだけなのかも。
厳しい獣人の仮面が、無言のうちにそういう複雑な村人たちの心境を物語っているような気がして、なんともシュールで不思議な面白さだった。

ということで、猛スピードで進み続けた婦人と俺の旅も、ここに来て突然の急ブレーキ。一週間はここパナハッチェルでスペイン語の勉強をします。
勉強中心の生活になるので、日記はそっちのけになるかも?日記ばかり書いてる毎日にはならないよう、努力します。

早速課外授業に参加。ピックアップ車にて15分のサンタカタリーナパロポへ。

早速課外授業に参加。ピックアップ車にて15分のサンタカタリーナパロポへ。

マヤの衣装を身につけた村人達がサルサのリズムに合わせて踊るなんとも不思議なお祭り。

マヤの衣装を身につけた物々しい見てくれの村人達。

ステージでは村の外からやって来たアーティストによって、ナウなミュージックが披露され…

ステージでは村の外からやって来たアーティストによって、ナウなミュージックが披露され…

それに合わせて なないちもんめ のようなダンスが披露されます。

それに合わせて なないちもんめ のようなダンスが披露されます。

じーーっと見つめる村人達。ここの村の衣装は青や紫色を刺繍に用いた幾何学柄。

じーーっと見つめる村人達。ここの村の衣装は青や紫色を刺繍に用いた幾何学柄。

帰りのピックアップトラックにて。同じ学校に通うストーム。ご婦人と同じサングラス。

帰りのピックアップトラックにて。同じ学校に通うストーム。ご婦人と同じサングラス。

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