3日目 深くて広い、新しい世界へ

バックパッカー用語に『沈没』という言葉がある。それは、あまりにも居心地が良い場所にたどりついてしまい、気持ちよすぎて次の目的地へと行けなくなってしまう、まさに沈没船のような状態に陥ってしまうこと。人によっては何週間もの長きに渡って『沈没』することもあるらしい。まあ、悪く言えば『自堕落』、それをやや自嘲気味ながらも甘美に表現した言葉。
世界一周婦人と俺は、未だ『沈没』を経験したことがない。プエルトイグアスやメリダで長期滞在したことはあるけれど、それは俺が体調不良になった、言わば『大破』状態に陥ったから。甘美な思い出とは程遠い、全くもって辛苦な日々。なので、バックパッカー用語としての『沈没』とはちょっと意味が違う。
スペイン語学校に通うこの生活は、毎日やりたいことが多すぎて時間が足りないくらいなので、『自堕落』感は全くない。しかし長閑な雰囲気が気に入って長期滞在することと広義に捉えた場合、これは婦人と俺にとって初めての『沈没』ということになる。

んー、ちょっと無理があるか?

スペイン語を学ぶ楽しさは、英語を学ぶのと、かなり違うように思う。

日本語しか話せない段階で英語を学ぶのは、まさしく全く無知なる世界への階段を登るようだった。
10年以上前、一人でニュージーランドへ行ってた頃、俺はまさに井の中の蛙だった。世間知らずなくせに、『なんとかなるだろう』と根拠もなく自信だけあった。しかし当然、上手にその『階段』を登れなくって、結果、英語に対してちょっとしたコンプレックスを残すこととなった。あまり英語を話す自分が好きではない、というか。
まぁ、そうゆう失敗の経験があるからこそ、同じ轍を踏まないように出来る。スペイン語を学ぶ時はバカであろうとしている。だから楽しい。
まぁ、それは個人的な話。そうでなくても、スペイン語を学ぶのは楽しいと思う。

何故か?それは、言葉の意味が広がるから。
単純に、スペイン語を話す地域は広い。スペイン本国はもとより、ブラジルを除く中南米の国々でスペイン語は話されている。また、北アメリカやヨーロッパでも、自分達と同じ理由で、スペイン語を学ぶ人は多い。だから、スペイン語を学べば南北アメリカに加えて多くのヨーロッパの国々でも、コミュニケーションの幅が広がる。英語とスペイン語が話せたら、30億人くらいとは友達になれるような気がしてくる。
そして、スペイン語と英語は似ている。だから比較的学ぶのが容易…という単純なことだけではなく、実はこれ、とても深いこと。
スペイン語と英語は、時には全く同じだったり、時には正反対だったり。英語に一文字足したらスペイン語になったり、英語から一文字引いたらスペイン語になったり。文法はほぼ一緒だけれど、言い回しの仕方が違ったり。
語源がたぶん同じだろうから、似ているのは当たり前のことのようだけれど、それがなぜ、どのように変化してスペイン語と英語に変化していったのか。そこに国家や民族の個性が垣間見れて、本当に興味深い。
また、語源が同じということは、他のヨーロッパの言語にも言えること。フランスやドイツではどうなのだろうか?自分の興味が底なしに深まっていくのを感じる。時に、4ヶ国とか5ヶ国とかそれ以上の言語を話す、なんて人もいるけれど、それが特別な才能で凡人には不可能なことではなく、むしろ共感できることだと初めて知った。
何より、何か一つの物を見る時、日本語、英語、スペイン語の3つの言葉で見るようになったのが面白い。例えば『トウモロコシ』は『コーン(英語)』で『メイス(スペイン語)』。また、同じ物を指す言葉として辞書に載っていても、時には主食で、時には野菜、時にはデザートだったりする。スペイン語を学ぶことで、今まで見てきたものが、三次元的で立体的に見えるようになった。
新たな言葉に触れて、周囲の世界だけでなく、自分の考え方、感じ方が変化して、自分自身の世界がより深く広くなっていくのを実感している。それは言葉を学ぶというだけではない、とても意義深く価値のあることで、やっぱりスペイン語学校に行ってよかったと思っている。

本日の課外授業は、パナハッチェルからバスで20分ほどの場所にある街ソロラ。標高が高くて、風が強いし寒い。
大きなマーケットがあって、婦人もウィピルを買ったわけだし、俺も一つ…と思って期待していたけれど、思うような良い品はなかった。残念。

ソロラのウィビルは黒色がベースの

ソロラのウィビルは黒色がベースの絣柄。昔は自分で着るものは自分で織っていたようですが、今ではマーケットにて買う人も多いようです。カバー写真のように、縦糸のみの購入も可能。西洋風に襟ぐりをクリスタルで飾り付けていたり、ウェスタン調にしたものが今の流行のようで、私達の欲しいシンプルなウィビルは見つけられませんでした。

アンジーとお化粧ごっこ。

アンジーとお化粧ごっこ。

お母さんにタマレスの作り方を教えて貰いました。

晩御飯、お母さんにタマレスの作り方を教えて貰いました。とうもろこしを練り上げたもの(マーケットで購入)に、リンピア(香草)と、溶かしバターを加えて練ります。

とうもろこしの葉に包みます。

とうもろこしの葉に包みます。

1時間蒸らします。

1時間蒸らして、

パクチー入りのトマトソースをかけて、出来上がり!レストランで食べたものよりしっとりとして、美味しい!

パクチー入りのトマトソースをかけて、出来上がり!レストランで食べたものよりしっとりとして、美味しい!

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