3日目 カリブ海、最後の聖戦!

本日も朝食はカーサで頂く。山盛りのフルーツに、一口サイズのホットケーキ、豆乳、オムレツ、ソーセージ、パン、マメイという柿に似たフルーツのジュース、ビスケット、コーヒー。もう、今日もお腹いっぱい。カーサで朝食を取れば、旅ではついつい不足しがちなビタミン類が取れるし、これだけ食べると昼食抜きでも十分に行動できる(というかお腹が空かない)から結果的に節約にもなって、気に入っている。

カーサを出発して、まずは民芸品市場へ。キューバのお土産屋さんは物欲をそそる。街のそこかしこから流れてくるキューバンソンというサルサミュージックの一種に使う、マラカスやパーカッション、名前はわからないけれど、乾かしたヒョウタンに溝をたくさんつけてギコギコ鳴らすやつ、硬い木を二本叩いてキッッキッッキッッキッキッとリズムを刻むやつ、そんな独特な楽器がビール一本より安い値段で売ってるから、ついつい買ってしまいたくなる。
あと気に入ったのが、空き缶のプルトップと麻紐を編んで作ったバッグ。物資の少ない社会主義国家ならではのお土産という感じがして面白い。それに、一つで空き缶100本分くらいのプルトップが使われており、それがスパンコールのようにキラキラと光って案外キレイ。プルトップにも色々あって、シルバー、グリーン、ゴールド、多色使いのストライプなど、バリエーションも豊富。これまたビール3本分くらいという、面白半分に買ってすぐ壊れても後悔しない値段。
他にも木彫りの置物の類や、絵画の類、革小物の類もたくさん並んでいる。そのどれもが似たようなデザインではあるけれど、手づくり感に溢れていて、どれを取っても少しずつ違う。
これまでの旅で見てきたお土産屋さんは、工業的に大量生産された、ともすればメイドインチャイナの品を、10軒あれば10軒が同じ卸売り業者から仕入れて店先に並べている、なんて雰囲気も少なくなかった。品質としてはどちらの方が上かはわからないけれど、見ている側としては圧倒的にこのキューバスタイルの方が面白い。

民芸品市場を通り抜けると、マイヨール広場。その一角にあるCDショップに入る。コロンビアのカルタヘナで渋ファンキーなソンに初めて触れたのが、俺にとってキューバに来たくなった理由の一つ。メジャーなアーティストやアルバムをの情報を仕入れて、後でインターネットでダウンロードしようと思っていた。
しかし、やはりキューバ人はここでも商売上手。世界一周婦人と俺が陳列されたCDをぼんやり眺めていると、店員のおばちゃんが、まるで友達に話しかけるように自然に近寄ってきて、こちらが何も言わずともオススメCDをかけてくれる。すると1人で勝手に踊りだして、頼んでもないのにダンスのレクチャーをしてくれる。
多分、本当に自分が楽しんでるだけなんだろう、『売ってやろう!』みたいな必死さは全くない。しかしそれがかえって『買ってもいいかな』という気分を誘う。俺は、この旅で自分用のお土産というのを買ったことがなかったけれど、コロンビア以来興味深々だったこともあり、ここへ来てついにCD2セット買ってしまった。

CDショップの次に向かったのは、革命博物館。装甲車や機関銃を搭載したボート、学生兵隊組織の歴史、革命軍の戦略など、色んな展示が見れる。
しかし一番の見所は、釣り鐘のある高い塔からの景色。北には緑の山並み、南には青いカリブの海、東西には赤いレンガ屋根の街並み。それを、黄色い建物の壁に開いた窓から望むのは、とても美しかった。

そのまま坂を南に向かって下って行くと、蒸気機関車の駅があるというので行ってみる。照りつける日差し。昨日の海での日焼けもあって、血が沸騰するんじゃないかというくらい暑い。そんな中歩くこと約1キロ、ようやく駅に到着する。
しかし。まるで廃墟。ガイドブックに紹介されているのが不思議なくらいで、観光客など1人としていない。駅と言ってもむき出しのプラットフォームが一つポツンとあるだけで、改札もなければ駅員もいない。蒸気機関車はある。けれど、乗り捨て同然にほったらかしてあるだけで、動いているわけではなさそうだし、展示しているわけでもない。まぁ、キューバならではの光景とは言えるかもしれないけれど。
照りつける太陽の暑さですっかり体力を消耗した上に、廃墟のような機関車駅にガッカリして精神的にも大ダメージを受けた婦人と俺。まだ早い時間だったけれど、カーサに帰って休むことに。

そして、夕食。今夜はカーサではなくレストランで。
この『マヤ文明とカリブの海』編もついに最終盤へと差し掛かっている。
結論から言えば、一編の物語をしめくくるにふさわしい、巨大なロブスターだった。
これまでの旅で戦ってきた全てのロブスターに対して深い思い出がある。
左腕の傷を見て思い出すのは、そうカルティ島のアイツ。今思えば取るに足らない奴だったけれど、カリブの海で初めて遭遇したロブスターだったから、こちらも悪戦苦闘したっけ。
右足のスネの傷を見て思い出すのは、そうキーカーカーで戦ったアイツ。これまでとは格が違うリゾートの本場で食らうロブスターの実力に、長期戦を余儀なくされた。
そして今回のロブスター。
婦人はディアブロソース、俺はチーズグリルをオーダー。不敵な笑みを浮かべて厨房へと去っていく店員。
右手に剣、左手に槍を携えて待ち構える婦人と俺。まるで焦らすのも作戦のうちとばかりに、じっくりと時間をかけてから、奴らは俺たちのテーブルにやってきた。
『で、でかいッ!』
思わずゴクリと唾を飲んだ。ワールドクラス、いやこんなの規格外で反則じゃないのか?
パックリ割れた殻から溢れんばかりの真っ白な身にナイフを差し込む。ぷ、ぷりぷりじゃないか!その上品に甘みを帯びた白身に絡みつく、チーズとディアブロソース。特にディアブロソースの辛味と酸味が絶妙!く、こいつはパワーだけでなくテクニックもこれまでの強敵(ライバル)の上を行ってやがる。
しかし、婦人も俺も、相手が強ければ強いほどワクワクするタイプ。この旅で得た知識と経験の集大成を奴にぶつけて…見事な勝利!無残な姿となった奴の亡き骸を、コブレの聖母像まで捧げに行くため持って帰ろうかと思ったけれど、やめておいた。

大満足で店を出ると、カサデラムシカというライブバーから、生演奏のソンが聞こえてくる。バンドの奏でる渋ファンキーな音に合わせて、ステージ前で踊る男と女。ピニャコラーダ(パイナップルシェイクとラムのカクテル)を飲みながら、それを眺める婦人と俺。吹き抜ける涼やかなな夜風が心地よい。
到着以来、正直なところガッカリも多かったキューバだけれど、ここに来て一気に巻き返して満足度ウナギ登り。ほろ酔いでカーサへ帰る、世界一周婦人と俺なのだった。

民芸品を散策。

通りには民芸品がずらり。手作りの楽器が沢山あって、お店の人が音を出してみせてくれる。

店員のセニョーラが好きな曲をどんどんかけて、踊りながら紹介。広志郎たじたじ。

店員のセニョーラが好きな曲をどんどんかけて、踊りながら紹介。共に踊る広志郎。

トリニダードの鉄道を見に駅へ。

トリニダードの鉄道を見に駅へ。

砂糖きびを運んでいた蒸気機関車。砂糖きびのマークが入っている。今は運行していない。

昔農園からトリニダードまで砂糖きびを運んでいた蒸気機関車。砂糖きびのマークが入っている。今は運行していない。

カリブ最後のロブスターは、尾っぽ部分だけでも20cmを超える大物!いやー、美味かった!

カリブ最後のロブスターは、尾っぽ部分だけでも20cmを超える大物!いやー、美味かった!

サルサを踊るカップルで賑わうカサデラムシカ。

サルサを踊るカップルで賑わうカサデラムシカ。

 

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