〜世界の板場から vol.9〜

人様のキッチン、人様の包丁、鍋、限られた調味料や食器を駆使して、(出来る限り)美味しい料理を作って食べる、『世界の板場から』。

本日お届けするのは、『梅と玉子の雑炊』。

世界一周婦人が体調を崩したため、旅友のアサコさんマキコさんから頂いたカツオだしの素と、親族からもらった『梅と塩(梅干しタブレット)』を使って、雑炊を作りました。

①日本で作るのと同じ要領で、玉子雑炊を作り、最後に『梅と塩』を盛りつけます。
②食べます。
③美味しかったです。

何が言いたいか?

まずは単純に、体調が悪いとこういう食べ物が美味しく感じられる、ということ。

次に、日本では全く気づかなかったけれど、カツオだしの香りというのは、実は強烈に個性的だということ。
何を作るにしてもカツオからだしを取っていた自分でも、数ヶ月ぶりに嗅いだその匂いは…鼻腔から脳天をつん裂くように刺激的でした。中南米を旅して最も奇異な香りだったと言っても過言ではありません。カツオだしに馴染みの薄い人々、つまりホステルにいた自分たち以外の人間はみんな『なんじゃこの変な匂い!』と、いぶかしんだのではないでしょうか。あんな匂い、これまで体験したことがない人ばかりのはずで、食べ物の匂いだとすら思わない人もいたかも知れません。ホステルのキッチンがカツオだしの香りで充満した時は、正直言って焦りました。
カツオだしが嫌いになった、という意味ではありませんが、久しぶりにその香りを嗅いで完全に認識が変わりました。あんな個性的なものを、『素朴で優しいお袋の味』と呼ぶ気にはもうなれません。『カメもニンジャと化すマジカルオリエンタルテイスト』といったところでしょうか。

そして、『梅と塩』。奈良で生まれ育った自分ではありますが、先祖は和歌山から出てきています。梅干しなんて、これまた日本人以外は間違いなく度肝を抜かれる、マジカルオリエンタルテイストな訳で、普通は『こんな塩辛いの食べたら体に悪い!』と思うんでしょう。自分たちは『ああ、胃腸の調子が整うぅ〜』なんて思ったりするんですが。

ただただ体調不良であるがために作った料理だったのですが、日本人の味覚って変だな〜と実感した、味わい深い食事になったのでした。

おだしの効いた玉子雑炊に梅の味。母国の味を食べると人間ほっとするものです。婦人みるみる回復。

おだしの効いた玉子雑炊に梅干しの味。母国の味を食べると人間ほっとするものです。婦人みるみる回復。

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