1日目 ついにアフリカ!

朝、ご飯を食べて荷物を片付け、買い出しに出かける。アフリカでもきっとたくさん写真を撮るから、メモリーを買い足す。あと、日焼け止めとか消毒アルコールを探して薬局へ行ったけど見当たらない。

一旦ホステルに帰りチェックアウトを済まし、サンドイッチを作ってから空港へ。フライトは夕方だったけれど、いく所もなかったので、空港で時間を潰すことにした。
マドリッドからローマを経由してエチオピアの首都アディスアベバ、飛行機を乗り換えてキリマンジャロへと向かう、というのが今回の便。昨日の一件もあって、二重に席を予約してたりするんじゃないかと不安だったのだけれど、そんなトラブルはなかった。ただし、リマからブエノスアイレスに向かう時と同様、キリマンジャロから次の国へ向かうチケットを提示しろ、と言われて、慌ててキリマンジャロからアディスアベバへと帰る飛行機をインターネットで予約し、その電子チケットの画面をカウンターで提示。この手のトラブルは二度目なので、すっかりこちらも慣れてしまった。とはいえ、迷惑な話。最近の流行りかな?なんでこんなことになってるんだろうか?
エチオピアエアラインの機内食は、なかなか美味しい。ボリュームもたっぷりだし、ワインやビールなどのお酒も飲み放題。今回は、マドリッドからローマで一回(鶏肉か牛肉)、ローマからアディスアベバで一回(魚)、それぞれ夕食と思しきボリュームの食事が出て、かなり満腹になった。ワインはミニボトル3本も出してもらって、すっかり酔っ払ってしまった。
飛行機の中で夜明けを迎え、エチオピアの首都であるアディスアベバ到着。
エチオピアは『世界最貧国』と呼ばれる国の一つ。 豊かさ、貧しさ、という言葉を、単純な経済力だけで判断するのは全くもって間違っていると思う。ただ、アディスアベバの空港は、これまで自分たちが利用してきた空港と比べると、群を抜いて『貧相』だったことは確か。煌びやかな免税店なんて一つもない。たぶん隙間だらけであろう建物の中には小鳥が入り込んでる。手荷物チェックを受けてしまったが最後、売店すらなくなって、飲み物も手に入らない。一番困ったのがトイレ。一国家の首都にある国際空港とは思えない、2つ3つ便器が並んでいるに過ぎないトイレが、ターミナルにわずか2つ3つ。当然、どのトイレにも長蛇の列。ここエチオピア、アディスアベバには近いうち戻ってくる予定。エチオピアでの旅が、なかなかタフなものになるであろうことを予感させる空港だった。
そして飛行機に乗って、タンザニアのキリマンジャロ国際空港に到着。
タンザニア入国にはイエローカード、つまり黄熱病予防接種を受けている証明書の提示が必要。もちろん抜かりなく日本で予防接種を受けてきたのだけれど、入国審査時に提示しなければならないということをすっかり忘れており、チェックインした大きなバックに入れてしまっていた。
まあ、そのこと自体はさほど問題にはならなかった。係員監視のもと、入国審査カウンターを一旦通り抜けて、大きなバックからイエローカードを抜き出し、再びカウンターに戻って改めて審査。
ただ、問題はその先。キリマンジャロ国際空港は郊外にあって、そこからモシというキリマンジャロ登山の拠点となる街へ移動するには、高額なタクシーしかない。アディスアベバからキリマンジャロへと向かう飛行機は満席だったので、誰か2人組くらいとタクシーをシェアして街まで行けたらいいな、という算段だった。しかしイエローカードのことでぐずついている間にすっかり出遅れてしまい、タクシー乗り場に行ってみると自分たちの他には誰もいない。
『モシの街までオフィシャルプライスで50ドルだよ。乗りなよ、2人なら1人あたり25ドルだよ。』『君たちが最後だよ、待っても誰も来ないよ。』嘲笑うかのように擦り寄ってくるタクシー運転手たち。悔しいけれど彼らが言っているのは正論。しかしそんな額、こちらだって簡単には出せない。
ただし、このような輩を揺さぶるのは案外難しくない。『僕らは時間がたっぷりあるから、ちょっと待ってみるよ。』そう言って空港内をうろついてみる。すると、明らかに狼狽えるタクシー運転手たち。『…いくらだったら出せるんだ?オフィシャルプライスは曲げられないけど、チップをくれたら友達に連絡してやってもいい。』なんて言い出す。こいつは値切れるな、もっとうろついて、慌てさせてみるか。
と、そこにちょうど、サファリだかキリマンジャロ登山を終えた客を空港まで連れてきたツアー会社のガイドらしき人物が、これから街まで帰ろうとしている。
『モシの街まで行きたいんだけど、パブリックバスってあるの?』と問いかける俺。『あるけど、ちょっと離れてるからそこまで送ってあげようか?』とガイド。『おお、それは助かるよ、荷物取ってくるよ!』
と、その顛末を抜け目なく観察していて、黙ってないのがタクシー運転手の連中。『40ドルにするよ、今から行こう!』なんて言ってきやがる。いやいや遅いっての、と半ば無視して荷物を背負い、ガイドの元へ向かう。
『よし、30でいい、30で行こう!』とタクシー運転手。こちらから頼む事もなく20ドルも値切りやがった。だったら最初からそれで言ってこいっての。でもそれを無視してガイドの車に乗ろうとしたら、今度は現地語でそのガイドに罵声とも思える言葉を浴びせるタクシー運転手たち。おそらく営業妨害だの何だのと、騒ぎたて出したんだろう。
『…ごめん、やっぱり送ってあげられないよ。』とガイド。まぁ仕方がない。ヒッチハイク&パブリックバスで最安移動することはできなかったけれど、20ドルも節約できたと考えれば悪くない。『いやいやこちらこそややこしくしてゴメンね、なんていう会社?キリマンジャロ登山とかサファリとか行くから、また会うかもね!』そう言って、そのガイドとは別れる。で、気持ちを切り替えて、『それじゃ30ドルでよろしく!』と、笑顔でタクシーに乗り込む。
空港からモシの街までは1時間弱。自分たちは、ホステルよりも先に、キリマンジャロ登山で有名な『キリクライマー』というツアー会社へと連れて行ってもらうことにした。
ベネズエラのロライマ山に登るには、サンタクララの街にいるフランシスコを探せ、というのと同じくらい、キリマンジャロに登るには、モシにいるキリクライマーというツアー会社を探せ、というのは日本人バックパッカーの間では有名な定石。そこで、やはりフランシスコと同様に有名な、キリクライマーのボスであるジャスパーという男にご対面。
『俺がジャスパーさ。日本人の間では有名なはずだぜ。』と、あまりにも話が早いから、(まさかコイツは偽キリクライマーの偽ジャスパー??)と一瞬疑わしくなる。しかし『たくさんの日本人がウチでキリマンジャロに登ってるんだ。』と、日本人がメッセージを残したノートを見せてくる。すると、中には自分たちがインターネットでキリマンジャロ登山情報を集めてきた、その情報の発信元の人々のメッセージもあったので、(ああ、ジャスパーであることは間違いなさそうだ。)と納得。
そうとなったら、お互い話が早い。こちらは、どんなサービス内容で底値がどれくらいになるか把握してるし、向こうも、それを分かっている。構え、始め、止め、礼!みたいな値段交渉を形式的に済ませて、試合終了、ノーサイドの握手。自分たちが申し込んだのは、ランドクルーザーでアフリカの大地を駆け回り野生動物を探す『サファリツアー』と、アフリカ大陸最高峰を目指す『キリマンジャロ登山』。
そしてついに、我々の旅の新編が本格的に始まる。『母なる大地アフリカ編』、どんなハプニングが待ち受けていることやら。
行きの飛行機の中から見えたキリマンジャロ。

行きの飛行機の中から見えたキリマンジャロ。

 

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