1日目 ザンジバル島

本日目指すのはザンジバル島。ザンジバル島で訪れる予定なのは、イスラム文化が色濃く残るザンジバル島の玄関ストーンタウンと、青く澄んだ海と白い砂浜が美しいヌングイ。思っていたよりはるかにトントン拍子でサファリとキリマンジャロ登山が終わったので、パタゴニアの後チロエ島へ行ったのと同じパターンで、山で消耗した海のパワーを補充しに来たというわけ。

 
朝、ホステルで出される朝食を取って、フェリー乗り場へと向かう。道中には、相変わらず鬱陶しく絡んでくるフェリーチケット代理店の客引きたち。
『グッモーニン、ザンジバル?チケットチケット、マイカンパニー!』『ノーセンキュー!』『カモンマイフレンド、チーパー!』『…(無視)』『オーケーレッツゴー、カムヒア!』『…(睨む)』と、いうところまでやっても、まだしつこく付きまとってくる。ひどい時は腕を掴んだり肩を組んできたり。それが何人も何人も。普通、『ノーセンキュー!』の時点で終了っしょ。
たぶんライバルに獲物を取られないよう必死なんだろうけれど、獲物の立場としては『お前らの罠には意地でもかからないよ!』という気しかしない。ハンター同士で互いに足を引っ張り合いしてる、ということに気づいてないんだろう。誰か、その辺りをキッチリ仕切れる人は、この国にいないんだろうか。
フェリーに乗り込み、約1時間半。ザンジバル島ストーンタウン到着は11時頃。目星をつけておいたホステルにチェックインして、しばし休息。
ザンジバル島はインド洋に浮かぶ淡路島程度の大きさの島で、かつてはイスラム商人による奴隷貿易で栄えたらしい。なので、今でもイスラム教の人々が多く住んでおり、男性は硬い円柱に編まれたニット帽と白いローブ、女性は髪まで隠したスカーフ(人によっては目しか見えないようにしている)という服装で街を歩いている。

そのザンジバル島の中心地が、ここストーンタウン。おそらく都市防衛機能を鑑みてのことだろう、街の中は迷路のように入り組んでいて、100メートルとまっすぐ道が続かないほど。
路地の一つ一つは車も通れないくらいに狭く、場所によっては暗くて近寄りがたい感じがしなくもない。しかし、どこの路地も清潔にたもたれて、不審者も浮浪者も見かけないし、治安は概ね良さそうな雰囲気。
ちょっとゆっくりし過ぎて、15時頃にようやく行動開始。
街にはイスラム文化の遺構も残っているようだったけれど、自分たちの目的はあくまで食べ歩き。砦や屋敷には見向きもせずに、屋台を探して迷路のような街を彷徨う。しかし昼ごはん時を逃してしまって夕ごはんにはまだだいぶ早いので、どこにも屋台が見当たらない。
と、ちょうど目の前に現れたのが『マーキュリーハウス』。なんとここザンジバルは、死してなお世界中のミュージシャンに影響を与え続けているロックンロールアーティスト、フレディマーキュリー生誕の地だった!
『マーキュリーハウス』つまりフレディの生まれ育った建物は、現在はホテルとして改装し利用されているらしい。よって我々は内部を見学することは叶わないのだけれど、フレディの略歴やザンジバルでの生活風景が書かれた張り出しをんで、その側面を知ることができた。
曰くフレディは、幼少時代をここザンジバルのストーンタウンで過ごし、インドへ留学(ザンジバルにはイスラム教徒の他インド人も多い)、その後ザンジバルがタンザニアと合併することをきっかけにイギリスへと渡って、ロックアーティストになったという。なるほど、彼のミステリアスな雰囲気は、こんなところにあったのかと腑に落ちる。
そろそろどうかな、と思って市場のあたりを歩いてみると、ぼちぼち屋台が出はじめていた。とりあえず喉も渇いたし、サトウキビジュースでも飲んでみる。美味い!搾りたてのサトウキビのフレッシュな甘みと、一緒に絞られたレモンの酸味が、ザンジバルの蒸し暑さを和らげてくれる!これはもう何杯でも飲みたい味わい。
待ってましたよ、こういう感じ。気を良くして今度は、タコの屋台にトライ。干して燻したと思われるタコに、タマリンドをベースに作ったであろう酸っぱ辛いタレを絡ませつまむ。これも美味。やはり日本人は魚介に目がない。
次にトライしたのは、鶏の串焼きや卵やジャガイモが入ったスープ。コクと深みがあるのにアッサリと澄んだスープ。刻んだ玉ねぎやパクチーに似た野菜の香りも良い。カリカリのフライドオニオンも、食感のアクセントになって面白い。それらと共に鶏の串焼きを口に運べば、旨味倍増。異国の食文化は本当に面白い。
続いてスープもう一杯。こちらはぶつ切りの牛骨を煮込んだスープ。具は、牛骨にまとわりついたゼラチン質の筋肉の塊のみ。シンプルだけど美味い!スープはもちろんパンチの効いた牛骨、しかも臭み抜きにか、クミンあたりを使っているらしく、ちょっとカレー風味!となりでおばちゃんが作りながら打ってる焼きたてチャパティと一緒に食せば、気分はまるでインド!…ではないか、インドでは牛肉を食べないだろう。とにかく美味い。
雨が降ってきたので一旦市場を離れ、観光客が最も集まる公園を目指す。すると途中に、イスラム寺院があって、その周辺でも着々と屋台の準備が始まっている。こりゃもう一回来なければいけないな、と言いながら、まずは例の公園へ。
…全然面白くない。公園にも屋台が出ているのだけれど、やたらと高いし、美味しくなさそう。それにあの客引き。フェリーやタクシーと同じ調子で『ハローマイフレンド、イッツデリシャス!』とかいわれると、一気に食欲も萎える。
公園はさっさと離れてあの教会の屋台の準備が整うまで迷路のような街をうろつき、再訪。ここは、教会での集会終わりに参加者が買っていく屋台なので、基本的に地元の人しか来ない。別途紹介する機会があるものはその時に譲るとして、ここで食べた面白い屋台料理の一つは、タコのスープ。ザンジバルではよほどたくさんタコが取れるんだろう、本当によく見かける。今回のスープもまた素材の味を生かしたタイプで、たぶんタコとショウガを煮込んだだけ。これにサトイモ入れたらもう日本食になってしまう、というくらいシンプル。だけど美味い。
素材を活かしたシンプルな料理を、少しずつ楽しむ。これを一つのレストランがワンストップでやったら、それはもうコース料理じゃないか!屋台巡りは、自分好みの味を、自分で歩いて探し、自分でメニューを組み立てる遊び。DIYな感じも楽しいし、何より安く上がる。そんな、屋台の真髄に気づいてしまったザンジバル食べ歩きツアーの1日目でした。
ザンジバル行きの船にのりこむ。高速船。1時間半にてザンジバル到着。

ザンジバル行きの船にのりこむ。高速船。1時間半にてザンジバル到着。

沢山の海産物の干物。

沢山の海産物の干物。

ストーンタウン住人、殆どは商人なのじゃないかしら。マーケットはとても活気に溢れていて、歩くのが楽しい。

ストーンタウン住人、殆どは商人なのじゃないかしら、というくらい歩いても歩いても小さい商店が続きます。町東側にあるマーケットはとても活気に溢れていて、客引きもダルエスよりも柔らかいです。

町の中をウロウロ。地図なんて持たず、あてずっぽうに右へ左へ迷うのが楽しい迷路の町。

町の中をウロウロ。地図なんて持たず、あてずっぽうに右へ左へ迷うのが楽しいちょうど良い大きさの迷路の町。

ザンジバル出身だったとは、驚きです。

マーキュリー一家が住んでいたお家。フレディ・マーキュリーがザンジバル出身だったとは、驚きです。

フレッシュ砂糖きびジュース。町を歩けば砂糖きびジュース屋さんにぶつかる、というくらい沢山ある砂糖きびジュース屋さん。絞りたての果汁は氷が沢山入った容器へダイレクトに入ります。なのでいつでもキンキンに冷たいジュース。柑橘系の爽やかさも加わって、こりゃ美味しい!

町を歩けば砂糖きびジュース屋さんにぶつかる、というくらい沢山ある砂糖きびジュース屋さん。絞りたての果汁は氷が沢山入った容器へ直入。なのでいつでもキンキンに冷たいジュースが飲めます。柑橘系の爽やかさも加わって、こりゃ美味しい!ジョッキ一杯25円。

泥団子を作って遊んでいた子供たち。イスラムの国では女の子を外で遊ばせないという国もありますが、ここでは女の子が外で駆け回っています。

泥団子を作って遊んでいた子供たち。イスラムの国では女の子を外で遊ばせないという国もありますが、ここでは女の子が外で駆け回っています。

こちらも町中にあるタコスタンド屋さん。一口大に切ったタコを爪楊枝で、辛いソースや唐辛子をつけて食べます。オレンジ色のものは揚げたジャガ芋。

こちらも町中にあるタコスタンド屋さん。一口大に切ったタコを爪楊枝で、辛いソースや唐辛子をつけて食べます。オレンジ色のものは揚げたジャガ芋。

持ち帰りを頼むと新聞に包んでくれます。値段によってはジャガ芋をいれたり、タコの量が変わったりするよう。これで50円。

持ち帰りを頼むと新聞に包んでくれます。値段によってはジャガ芋をいれたり、タコの量が変わったりするよう。これで50円。

煙り

こちらは焼鳥屋さんかな?

いえいえ、こちらはザンジバルスープ屋台。串焼きの肉に茹で卵、千切りサラダ、パリパリにフライされた玉ねぎ、茹でたジャガ芋が入っています。こりゃ美味しい。一杯50円なり。

いえいえ、こちらはザンジバルスープ屋台。串焼きの肉に茹で卵、千切りサラダ、パリパリにフライされた玉ねぎ、茹でたジャガ芋、あつあつのスープ。こりゃ美味しい。一杯50円なり。

牛骨のスープ。ライムにチリを浮かべて食べる。ピリっとした辛味が効いてうまい!

牛骨のスープ。ライムにチリを浮かべて食べる。ピリっとした辛味が効いてうまい!

アツッアツのチャパティはバターがたっぷり練り込んであって、パイのようなクロワッサンのようなサクサク感。

アツッアツのチャパティはバターがたっぷり練り込んであって、パイのようなクロワッサンのようなサクサク感。美味しい~!

 

 

 

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