1日目 ダナキル砂漠ツアー

エチオピア第二の都市メケレ。この街に来たのは、『ダナキル砂漠』へ行くため。

ダナキル砂漠へはツアーに参加して行くことになるのだけれど、見所は大きく2つ。
まずはダロール。どういう地殻変動の経緯でかはわからないが、ここには海より低い場所に広大な平地が広がっており、硫黄を多量に含んだ温泉が吹き出している。その温泉が乾いて硫黄が結晶化し、なんとも言えない特異な景観を生み出している。
もう一つはエルタアレ。こちらは活発に活動する火山。マグマの性質の関係だろう、至近距離に近づいて火口を覗き込み、ドロドロと吹き出すマグマを観察することができる。
世界一周婦人と俺が目星をつけていたツアー会社2つを訪れて、価格や条件を比較検討することにした。
まずは最大手のエチオトラベル。ツアー内容について説明を受けるも、事前に調べていった情報の通り。値段は交渉することなく、いきなり最低価格で提示してきた。シーズン終了直前だから、最後の掻き入れ時なのだろう。次のツアー出発は明後日。まあ、悪い条件ではない。
悪くはないけれど、焦って契約する理由もないので、もう一つの候補マグマフローツアーズへ。
こちらも価格や条件など、ほぼ事前情報通りで、なおかつエチオトラベルと大差はない。しかし次回ツアーは4日後とのこと。
それだったら、エチオトラベルの方が待ち時間の短い分、自分達にとっては有利かな。と、思案していると『ちょっと変則的になるけど、今日のお昼から出発するアメリカ人3人のツアーに組み込むこともできるよ。今から行く?』と、マグマフローツアーズのボスであるイスラエルからオファー。い、今から?!
ツアーの内容を詳しく聞くと、まず上記の2つの見所、ダロールとエルタアレについては問題なく見れる、とのこと。しかし、ダロールの近くにある塩湖に、通常であれば初日夕方に訪れるのに対し、この変則ツアーでは2日目の昼に訪れることになるらしい。つまり、南米はボリビアにある世界一の塩湖ウユニでするように、空と地上との境界が不明瞭になる真っ白な塩湖でトリック写真を撮るとか、美しい夕焼けを見るということが必須なのであれば、薦められるツアーではない。これがマイナスポイントといえばそうかも知れないが、自分たちはかつてウユニ塩湖へは行ったことがあるので、ここでの塩湖にはそれほど重きを置いていなかった。ウユニには劣るだろうし。
プラスのポイントとしては、まあこれはマグマフローツアーズで申し込めば通常変則関係ないのだけれど、エチオトラベルよりも良いという意味で、最終日に温泉入浴できるということ。温泉!日本人はそれに目がない。マイナスを補ってなお余りある魅力と感じられた。
それに、マグマフローツアーズの方がエチオトラベルよりも魅力的な点が他にもいくつかある。
例えば少人数催行ということ。美しい景色を目の前にして、いざカメラを構えても、どこかに必ずツアー客が写真に入り込んでしまう、というのではイマイチ面白くない。それに、エルタアレの火山へマグマを覗きに行くときは、深夜に片道3時間程度のトレッキングをすることになるので、大人数ツアーでは、それぞれ歩くペースが違ったり、暗くて迷う者が出たり、何かとトラブルになりがち。最大手エチオトラベルでは12人とかそれ以上のツアーになるけど、こちらは多くても8人、今回はたった5人で、なかなか理想的な人数。
しかも、ツアー規約上は『アルコールとソフトドリンクは別料金』ということになっているのだけれど、結局のところマグマフローツアーズでは経費で払ってくれるという噂。自分たちはそれほどガブガブ飲む方ではないけれど、少なくともドリンク代がいくらだろうか?ボッタくられやしないだろうか?なんて心配が無用となるのは実に気が楽で良い。
色々と検討した末に、この『渡に船』感覚を信じることとして、今日からのツアーに参加することを決める。
ホテルに帰って荷造りし、シャワーを浴びて、昼ごはん。もちろんインジェラ。
14時頃迎えが来て、マグマフローツアーズのオフィスへ。ここで早速ビールが振舞われる。そしてアメリカ人3人と合流し、16時頃に出発。
車はもちろん日本の誇り、ランドクルーザー。低木がうっすらと茂る山並みを縫うように進めば、次第に谷は深く険しくなっていく。メケレはそこそこ高原にある街なのだけれど、自分たちが向かうダナキルは基本的に海抜0メートルを下回る程の低地。進むにつれて気温はみるみる上がっていく。同時に景色も変化していき、気がつけば緑も生えないゴロゴロと岩ばかりが転がる荒野を走っている。
時々、長大なラクダの隊列を追い越す。はるか昔から続く塩のキャラバンなのだそう。砂漠に生きる人々の生活を垣間見る。
本日の宿泊地は、そんなキャラバンの中継地点なのだろうか。見渡す限りの岩に囲まれた、シャワーもトイレもない集落に到着。夕食は、またしてもインジェラ。世界一周婦人も俺もすっかりインジェラ肯定派になったとはいえ、さすがにこれだけ続くと飽きる。しかしこんな僻地では、食事が取れるだけでもありがたい。
屋根も壁もない星空の下にベッドを並べて就寝。日が暮れてとっぷり夜が更けても、熱風が吹きやむことはなかった。
お昼ご飯はインジェラの上にピリ辛のパスタサラダの乗った食べ物。パスタもインジェラで巻いて頂きます。

お昼ご飯はインジェラの上にピリ辛のパスタサラダの乗った食べ物。パスタもインジェラで巻いて頂きます。スプリッスはアボカドとマンゴーの二色。

エチオピアで初めて飲んだビール、セイントジョージ。

エチオピアで初めて飲んだビール、セイントジョージ。

今回ツアーで一緒になったのは南アフリカの大学へ短期留学中のアメリカ人3人組。

今回ツアーで一緒になったのは南アフリカの大学へ短期留学中のアメリカ人3人組。

 

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