2日目 エフェス

昼間はあんなに暖かかったセルチュクの街も、日が暮れてからはどんどん気温が下がり、結局寒かった今朝の目覚め。

本日はローマ時代の遺跡エフェスを訪れる。朝食に買っておいたパンにかじりついて、いざ出発。
ターミナルからミニバスに乗って、遺跡の入り口に到着。入場チケットを購入して、遺跡の中へ。
ガイドブックによれば、ここエフェスは世界屈指のギリシャローマ遺跡だという。しかしさすがに開園直後なので、まだ観光客は少ない。朝日に美しく照らされた静かな遺跡を、一歩ずつ進んで行く。
ヨーロッパの古代遺跡を訪れるのはヒエラポリス(パムッカレ)に続いて2つ目なので、この遺跡の何がそんなに偉大なのかはよく分からない。遺跡を貫く大通りに敷き詰められた大理石は、デコボコもなく整備されている。一番の見どころである劇場や図書館、娼館なども、立体的な建造物としてしっかり復元されている。発掘や研究もかなり進んでいるんだろうな。しかし、俺はもっと『遺跡』然としている方が好きだ。廃墟な感じの方が想像力を掻き立てられる。邪道なのかもしれないけれど、ヒエラポリスの方が良いな、なんて思いながら歩いている。すると前方から、もう一つの遺跡入場口から来た大量のツアー客がぞろぞろとやって来る。1グループで10人程度だろうか。それも次から次へと引っ切り無しに。静かだった遺跡は、あっという間に観光客で埋め尽くされてしまった。さっきまで自分たちしかいなかったのに、今やまるで道頓堀。カメラをどうやって構えても、どこかに誰かが写り込む。
しかしまぁ、これはこれで壮観。聞こえてくる言語は中国語が多いだろうか。ファッションから察するに韓国人も多いらしい。顔つきは我々に似ているけれど頭にスカーフを巻いたイスラム教のグループもいる。中央アジアとかから来てるのかな?当然ヨーロッパの人々も多いらしく、スペイン語、ドイツ語、フランス語、もちろん英語も聞こえてくる。とてもインターナショナル。きっとこの遺跡が現役で都市として機能していた頃も、こんな感じで多種多様な民族が行き来してたんだろうな。
日が昇るにつれて、気温も上がってくる。暑い。今朝はダウンジャケットを着なければ寒かったのに、それが嘘のよう。日差しも強くて目が痛いくらい。これは完全に春だな。朝夕は冷え込むし、寒の戻りもあるかもしれないけれど。イスタンブール以降南下し続けて、ようやく春にたどり着いた。よく見れば桃や桜、桐みたいな花も咲いてる。ああ、待ちに待った春だ(待ったのはわずか数日ながら)。
遺跡を一通り見終わって、セルチュクの街に帰る。昼ごはんに、ミートボールと牛の串焼きの定食を食べる。メニューはそれしかない専門店で、雰囲気も良く美味しかった。
ホテルに帰って預けておいた荷物を受け取り、バス停へ。本日も後半は移動、アイドゥンという街でバスを乗り換えてマルマリスというビーチリゾートを目指す。
マルマリス到着は18時頃。ここは、本来ならば自分たちのようなバックパッカーが訪れるような場所ではない。長期の夏季休暇を取った家族旅行者が、海で泳いだり魚釣りをしたり、夕日を眺めながら読書したりする、そんな雰囲気の街。今回の自分たちの宿もそうなのだけれど、コンドミニアムタイプとかリゾートマンションとかそんな感じの、各部屋にプライベートの風呂トイレとキッチンがついたような、今まで泊まったことのないタイプの宿が建ち並んでいる。
イスタンブールやパムッカレに比べると格段上に暖かいとはいえ、海で泳げるほどではなく、ビーチバカンスを楽しむにはまだまだ時期が早い。寂れている、というわけではないけれど、さすがにシーズンオフといった雰囲気。
ただ、自分たちはここに泳ぎに来たわけではない。ギリシャのロドス島へと向かうフェリーが出る港がある、言わば移動の中継地としてこの街に来た。だから、設備の整った宿をオフシーズン価格で取れて、むしろラッキー。スーパーもたくさんあるし、ユーロ圏に入る前にいくらか食材を仕入れておくことも出来る。
夕食は自炊。
鼻風邪っぽい婦人は早めに就寝。俺は不思議と眠くなくて、一人で夜更かし。ネット上でウインドショッピングなどして、まるでここが日本かのような錯覚に陥った。
朝一番の人気のないエフェス。ドキュメンタリーでこの図書館を見て以来ずっと来てみたいと思っていた遺跡です。

朝一番の人気のないエフェス。ドキュメンタリーでこの図書館を見て以来ずっと来てみたいと思っていた遺跡です。

立体的な彫刻。

柱の一つ一つに細かな彫刻が残っています。

よくよく考えればクレーンもトラックもない時代にこのような高い建築があったというのも驚きです。写真のような石を引き上げる機械は、現在のクレーンそのもの。

よくよく考えればクレーンもトラックもない時代にこのような高い建築があったというのも驚きです。写真のような石を引き上げる機械は、現在のクレーンそのもの。

公衆トイレ。冬に大理石の便器はさぞ冷たかったろうと思いきや、お金持ちは奴隷に先に座らせて温めてから使ったとか。本当かしら。

公衆トイレ。冬に大理石の便器はさぞ冷たかったろうと思いきや、お金持ちは奴隷に先に座らせて温めてから使ったとか。

実は図書館の前には娼館があります。この足型、実は娼館の看板。この足型よりも足が小さい人は入場できなかったという説もあるそうです。広志郎、残念。

実は図書館の前には娼館があります。この足型、実は娼館の看板。この足型よりも足が小さい人は入場できなかったという説もあるそうです。広志郎、残念。

驚くのは壁画や、床のモザイク画の色の鮮やかさ。土が被り全く日を浴びなかったおかげで、今でも当時に近い色目を遺しています。

エフェス遺跡には入場料別の丘の上の住宅と呼ばれる住居が残されています。驚くのは壁画や、床のモザイク画の色の鮮やかさ。土が被り全く日を浴びなかったおかげで、今でも当時に近い色目を遺しています。現在は屋根で覆われ劣化を防いでいます。

茶色いシミのようになっている部分が残っていた部分、他は全て最近に修復されたものです。

茶色いシミのようになっている部分が残っていた部分、他は全て最近に修復されたものです。

丘の上の住宅は現在も修復中。

街のど真ん中にあるこの住宅は、お金持ちだけが住めた超高級住宅地。当時のお金持ちがどんな暮らしをしていたのか、想像して歩き回るのが楽しいです。

街のど真ん中にあるこの住宅は、お金持ちだけが住めた超高級住宅地。当時のお金持ちがどんな暮らしをしていたのか、想像して歩き回るのが楽しいです。

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