1日目 アイトベンハッドゥ

結果4泊もした、トドラ渓谷のノリコさんの宿。トレッキングにクライミングにピクニック、なにより、これまで出来てなかった『日本人宿』という楽しみを満喫できた世界一周婦人と俺。

朝、朝食をいただいた後、宿の仲間が目を覚ます前に、ついに出発。
目指すはアイトベンハッドゥ。宿から乗り合いタクシーでティネリールの町まで行き、国営のバスに乗り換える。バスの運転手に頼んでおいて、ワルザザードという街を通り越したタボウラート(?)というところで降ろしてもらう。で、そこからは乗り合いタクシー。
アイトベンハッドゥは、モロッコで代表的なクサル、要塞化された村落の一つで、世界遺産にも登録されているらしい。また、砂漠や中東世界を舞台にした数々の映画のロケ地としても有名だという。

この村に限らず7月のモロッコは観光オフシーズンで、どこの宿もガラガラ。適当な宿にチェックインして、荷物を置き、クサルを見に行く。
暑さのせいだろう、干上がって細くなった川をまたぐ橋を渡り、クサルに入る。ここで生活しているのは、わずか5家族ほどだという。とても静か。

入り口付近には土産屋さんが並んでいる。しかし、全然やる気がない。『ジャパン?ミルダケタダ!』なんて声をかけてくるけど、オッサン寝転んだままじゃ来る客も来ないよ。でも、店を開けてるだけマシなのかな、固く閉ざされた扉の多くは、どうやら休業中の土産物屋らしい。

建物と建物をつなぐ渡り廊下の影で一休みしていると、一人の男が声をかけてきた。どこから来たの?とか、名前は?とか、そんな話をした後に、この村は1000年以上前からあるとか、今は5家族だけしか住んでないけど、一つの家庭に15人くらいのメンバーがいるんだとか、色んなことを教えてくれた。

『もし良かったら、うちの家にお茶でも飲みに来てみないか?』

婦人と俺は警戒した。親しげに話しかけて家に招待し、欲しくもないお土産を買わされる、なんてのはよく聞くトラブル。でもまぁ、男はそれほど押しも強くないし、感じも良い。このゴーストタウンであてもなく彷徨うよりは良いか、ということで、ついて行ってみることにする。

結果から先に言えば、お茶代はいくらか払った。さらに男の母親がでしゃばってきて、サボテンの繊維で作ったというカーペットを買え買えと押し付けてきた。これには男もさすがにバツの悪そうな表情。ただ、もちろん欲しくもないカーペットは買わないし、押し付けてきたことは面白くないけれど、男の家に入れたことはなかなか興味深かった。一人100円程度で現役のクサル住居を見学出来たと思えば、それほど悪くはない。

特に、家の中でヤギやヒツジやニワトリなどの家畜を飼っていたり、ベルベルロックといっていただろうか、家庭に代々伝わる錠があったりして、面白かった。それに、世界的にヒットした映画の撮影風景の写真とか、有名な俳優がこの家へお茶しに来たときの写真とか、そんなのを自慢げに話す男もなかなか可愛げがあったし。
宿に帰って、夕食。ちょっと食べ過ぎて、胃がもたれる。

アイトベンハッドゥ。

アイトベンハッドゥは、クサルと呼ばれる要塞化された村。丘の斜面に築かれた村は、高い塀で囲まれています。砂漠で孤立した村の為、盗賊に襲われないようにそうなったと言われています。

脆く崩れやすい土壁。村の中には崩壊してしまった家も。それでも塀は頑強に出来ているのか、外壁の飾りまでしっかりと残っています。

脆く崩れやすい土壁。村の中には崩壊してしまった家も。それでも塀は頑強に出来ているのか、外壁の飾りまでしっかりと残っています。

私達が陰で休んでいると声をかけてきたおじちゃん。穏やかな物腰に、付いていってみることに。

私達が陰で休んでいると声をかけてきたこの村に住むおじちゃん。大家族で兄弟も多いけれど、ここに住むのは彼の姉と、母だけ、他の兄弟は川を挟んで向かいの村に住んでいるという。「ここの村の方が静かで好きなんだ。」と彼。

ベルベルの鍵。横向きに刺さっている棒の端に長さの違う細い棒が9本程あり、長さが鍵受けに合えば錠が開く仕組み、正に現在の錠前と同じ仕組み。「鍵が大きくって、無くしようがないのが良いでしょ」と彼。

ベルベルの鍵。横向きに刺さっている棒の端に長さの違う細い棒が9本程あり、長さが鍵受けに合えば錠が開く仕組み、正に現在の錠前と同じ仕組み。「鍵が大きくって、無くしようがないのが良いでしょ」と彼。

キッチンの横、家の中心にあるこのドア。彼に「ここは貴方の部屋?」と尋ねると、笑いながら扉を開けてくれた。中には10匹程の羊と、山羊、そして鶏がいてびっくり。

キッチンの横、家の中心にあるこのドア。彼に「ここは貴方の部屋?」と尋ねると、笑いながら扉を開けてくれた。中には10匹程の羊と、山羊、そして鶏がいてびっくり。

彼の家のバルコニー。

彼の家のバルコニー。

リビングでお茶を頂きました。「この家には」部屋の奥の壁にはグラディエーターのポスターが貼ってありました。

リビングでお茶を頂きました。「この家にはラッセル・クロウが来たんだよ。」そう、この村では映画グラディエーターが撮影されたんです。「彼はビックスターだからね、撮影の合間に休む所として僕の家を貸したんだよ」部屋の奥の壁にはグラディエーターのポスターが貼ってありました。

ここからはモロッコ名物、絨毯の押し売り。サボテンの繊維で出来たこのカーペッド、「燃やしても燃えない、この絨毯でタバコも消せるよ」と彼。面白いけど、要らないなぁということでお茶代を置いて去ることに。

ここからはモロッコ名物、絨毯の押し売り。サボテンの繊維で出来たこのカーペッド、「燃やしても燃えない、この絨毯でタバコも消せるよ」と彼。面白いけど、要らないなぁということでお茶代を置いて去ることに。

この村は中をウロウロするよりも、村全体を遠くから見る方が素敵です。残念ながら今日は曇り。明日の朝、再度見に来ることに。

この村は中をウロウロするよりも、村全体を遠くから見る方が素敵です。残念ながら今日は曇り。明日の朝、再度見に来ることに。

翌朝のアイトベンハッドゥ、遠景。

翌朝のアイトベンハッドゥ、遠景。

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