2日目 ゲガルド修道院

エレバン2日目。世界一周婦人と俺が投宿中の『リダの家』にはお風呂がないので、同宿のエマくんと一緒にシャワー屋さんへ。

『あれ何?ガス管?』

俺が街中にあるパイプを指差す。

『あれは水道管っすよ。旧ソビエト圏は冬にマイナス40度とかになるから、水道管は地中に埋めずに、高架にするんですよね。昔、地理の教科書に載ってましたよ。』

と、エマくん。へー、でもポーランドとかブルガリアにこんなのあったっけか?旧ソ連の国は、街歩きだけでもまだまだ面白いことがある。そもそも、家にシャワーがないからシャワー屋さんに行く、というのも現代の日本じゃちょっと考えられない。

で、そのシャワー、料金は一室一時間で約250円。1人で一時間も浴びられないから3人で交代で入る。それでも一人たっぷり20分。シャンプーはもちろん洗濯物も済ませてスッキリ。で、帰り道にソフトクリームを食べる。一つわずか50円程度なんだけど、これが濃厚で美味い。湯上りだったし日差しも強くなりつつあったし、最高だった。
昼から遠出。バスを乗り継いで、1000年以上続くというキリスト教の修道院、ゲガルド修道院を訪れる。

まず我々を出迎えてくれるのは、石板のレリーフ。かつては金と等価で交換されていたという、カブトムシから作る紅い染料を使ってあるらしく、レンガのように赤い。しかも、石板に深く掘られた彫刻が、どうもイスラム美術の影響を感じるから面白い。昨日、アルメニア人虐殺記念館に行ったところだけど、キリスト教とイスラム教が上手く共存できていた時代を感じることが出来た。

それにしても、エチオピアのラリベラ、トルコのカッパドキアに、ここアルメニアのゲガルドと、『イスラム教世界にある(影響下にある)キリスト教教会』というのは、どこにも共通した独特の雰囲気がある。まず、当然のように華美な装飾はない。そして、岩をくり抜いたりして聖堂が造られている。これも異教徒から身を隠すためだろうか?なんとなく、自然宗教、原始宗教的な世界を演出したかったのかもしれない。
『思ったより良かったね!』なんて言いながらバス停までの道のりを歩いていると、ここでもやはり日本人は珍しいらしく、一台の高級車が我々の横に止まり、『一緒に写真とって!』のジェスチャー。いいよいいよと応じていると、今度は『乗るかい?乗りなよ!』のジェスチャー。え?いいの?とお言葉に甘えて車に乗せてもらう。

車内には、記念撮影を求めてきたドライバーと、その息子の3歳くらいの可愛らしい男の子、あと助手席に酔っ払いまくってるオッサンが乗っている。オッサンは珍客に終始上機嫌。なぜだかわからないけど手から血が出ていて、でも酒飲めタバコ吸えって勧めてくる。大音量でアルメニアンポップス?が流れており、タダでさて言葉の壁があるのに、もう何言ってるんだか全然わからない。ただ、後ろを向いて何かしゃべり、頬をすり寄せてきては、音楽に合わせて踊り出すので、歓迎されていることだけは間違いなさそう。

最寄りのバス停まで、というつもりで乗せてもらったのに、気がつけば見たことない景色。タブレットのGPSで位置確認すると、バス停とは違う道でエレバン方面に直接向かっている様子。ありがたい。でも一抹の不安も。

車はエレバン郊外にある何だかラグジュアリーな雰囲気の建物でストップ。ドライバーが、何か食べるジェスチャーをし、でも俺が払うから心配するな、というジェスチャー…で、あってるよね?分からないけど、とりあえず流れに身を任すしかない婦人と俺。

あとはもう、酔っ払いのオッサンの独壇場。スピーカーのボリュームを上げて我々を踊りに連れ出したと思えば、乾杯してウォッカを煽る。この頃にはメンバーが増えて5〜6人のアルメニア人が集まってたんだけど、みんなオッサンに呆れ顔。

結局やっぱりここはレストランらしく、我々はありがたくご馳走になる。しかも宿まで送ってもらった。俺はウォッカをしこたま煽ったので、車内で失神。
前日、一緒に炊き込みご飯でも作る?なんて話してたのに、すっかり遅くなってしまった。ごめんねーとの挨拶がてら、長尾さん夫婦の部屋に行って、ちょっとおしゃべり。2人は東北出身なので、その地方の話を聞く。やっぱ日本も旅したいなー。

アルメニアといえば、ラバーシュ。薄いパンで、少し塩気があります。これに、チーズや、ハーブを巻いて食べます。

アルメニアといえば、ラバーシュ。薄いパンで、少し塩気があります。これに、チーズや、ハーブを巻いて食べます。

ゲガルドはエレバンから2つバスを乗り継いで行きます。最寄のバス停からは徒歩1時間ほど、ですが、大抵親切なアルメニアの人が車に乗せてくれます。行きも乗せて貰いました。

ゲガルドはエレバンから2つバスを乗り継いで行きます。最寄のバス停からは徒歩1時間ほど、ですが、大抵親切なアルメニアの人が車に乗せてくれます。行きも乗せて貰いました。

この修道院の面白いところは、岩をくり抜いて作った、というところ。手前は建物ですが、建物の奥、そして2階部分は岩を掘って作っています。

この修道院の面白いところは、岩をくり抜いて作った、というところ。手前は建物ですが、建物の奥、そして2階部分は岩を掘って作っています。

こちらが教会2階部分。この空間を掘って作ったとは、凄い。トルコのカッパドキアや、エチオピアはラリベラの石窟教会と雰囲気がそっくりです。

こちらが教会2階部分。この空間を掘って作ったとは、凄い。トルコのカッパドキアや、エチオピアはラリベラの石窟教会と雰囲気がそっくりです。

修道院内にあるユルイ彫刻もなかなかの面白さ。

修道院内にあるユルイ彫刻もなかなかの面白さ。

こんなところに、猫。

こんなところに、猫。

赤い

赤い石板のレリーフ。石を彫って作っているのですが、その細かさには驚かされます。この石板は修道院の信者から献納されるもので、修道院の入口付近、そして修道院の裏手にずらりと並んでいます。

古いものは岩山に嵌め込んであります。それにしても、長い年月雨風に晒されてもまだ赤い色を保っているというのは、凄いですね。

古いものは岩山に嵌め込んであります。それにしても、長い年月雨風に晒されてもまだ赤い色を保っているというのは、凄いです。

修道院からの帰り道、アルメニアの親子連れが、『送っていくよ』と声をかけてくれました。

修道院からの帰り道、アルメニアの親子連れが、『送っていくよ』と声をかけてくれました。

助手席には酔っ払ったおじさん。

助手席には酔っ払ったハイテンションなおじさん。

ホテルらしきところへ到着して、、

ホテルらしきところへ到着して、ウォッカを煽り、、

ご飯をご馳走になり…

ご飯をご馳走になり…(このトマトと玉子の炒め物、とても美味しかったです)

おじさんが踊り狂うのを見守ります。

おじさんが踊り狂うのを見守ります。

イエーイ!

イエーイ!

最後にはホステルまで送り届けて貰いました。楽しい時間をありがとう!

最後にはホステルまで送り届けて貰いました。楽しい時間をありがとう!

 

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