2日目 ヤズドの出会い

『へー、2人はチャリダー!』
チャリダーとは自転車で旅する人への愛称で、聞けば同宿の日本人ヨーヘイくんとユカさんがそうらしい。

2人と我々は歳の頃も近く、出身地も近くだということが分かり、話も合って盛り上がる。

何を隠そう我々も『ヨーロッパは自転車で巡ろう!』なんて本気で考えていた時期があったくらいだから、2人の話はとても刺激的だった。特に、バスや飛行機などの公共交通機関を使っていると、どうしても旅が、観光地から観光地、点と点を結ぶ旅になってしまいがちなんだけど、自転車旅は線の旅、つまり目的地までの移動にも地元の人や素晴らしい景色と出会える旅になるのが羨ましい。

それに2人が、『周囲を巻き込んだ旅』をしていることに尊敬する。具体的に言うと、彼らはアウトドアメーカーに企画書を出してプロダクトサポートを受けたり、地元の新聞に寄稿したりもしてるらしい。で、またそれを偉そうに自慢もしなければ、『大したことじゃないんだけどねー。』なんて、飄々としている。それに比べて自分たちときたら…誰も巻き込まない、独り善がりの旅で、電磁記録世界の無駄遣いみたいな日記を書いて…というのは自虐が過ぎるか?ともかく、彼らの旅のスタイルのみならずスタンスにも刺激を受けた、という話。

また、自分たちがバトゥミの街でイランのビザを申請する際、参考にしていたブログの著者であることも分かった。我々はもちろん『その節はお世話になりました!』とお礼が言えて良かったし、2人も『読んでくれてる人と会えて嬉しい!』と喜んでくれた。
そんな感じで、朝のうちはゆっくり過ごす。で、昼ごはんを探しに散歩へ出かける。

今日は金曜、イスラム教社会の休日。テヘランやシーラーズにあったような、イラン人が行列をなす弁当屋を探して歩くけど、残念ながら見つからず。その代わりにパン屋さんを発見し、焼きたて熱々のパンを一枚購入し、腹ごなしにその場で食べる。ちなみにテヘランで食べたパンは楕円形のゴマつき、シーラーズではゴマなし楕円形、ここのはまん丸ゴマなし。で、より薄くてパリッとしてる。街によってちょっとずつ違うのも面白い。で、宿に帰って、あり合わせの野菜でスパゲッティを作り食べる。
本日は『沈黙の塔』と呼ばれる、ゾロアスター教の葬儀場を訪れる予定。ゾロアスター教は、火、土などを穢すのを嫌い、火葬や土葬はせず、屍を鳥に食べさせる『鳥葬』を行っていたんだそう。現在はもう鳥葬は禁じられ行われていないらしいんだけど、そのための塔が今でもヤズド郊外に残ってるらしい。

ただ、予定は予定。いろいろ情報収集してみると、ここ、今はもう住宅街に囲まれてしまい厳粛さは全く感じられないという、どうやら人によってはガッカリスポットだという話。事実、昨日のゾロアスター教寺院には結構ガッカリさせられたので、予定を変更し、行かないことにした。

でもまぁそれで良かったと思う。ガイドブック的には、ヤズドはゾロアスター教推しなんだけど、実際に来てみると旧市街の路地歩きが楽しい街。子供たちが広場でサッカーしてたり、おっちゃんたちが街角でたむろしてお茶飲んでたり、言葉にするとあまりにも他愛のない風景から、大いに異国情緒を味わうことができる。行ったところでリアリティを感じられない鳥葬より、生々しいイランの風景の方が楽しい。
ちなみにこの宿、中国人にやたらと人気らしく、宿の過半数が中国人。欧米人はごく僅かで、日本人も我々4人いるから、ちょっとした東アジア。もちろん中国人の皆さんとも交流。曰く、仕事でテヘランに来て、イランで生活してるんだけど、休暇が取れたのでヤズドにバケーションに来てるらしい。さすが世界を股にかける国際人、日本のことも良く知っていて驚いた。逆に『君たちは中国について、どんなこと知ってる?』と聞かれた時の話題の少なさときたら、情けなくなる。日本にいると、中国のネガティヴな報道ばかりが目立つ。世界中の人気キャラクターの偽物を総動員したアミューズメントパークとか、面白おかしいものを取り上げたとしても『見下した感じ』というか。もっと、『いかに中国が素晴らしいか』みたいな特集はないんだろうか?ライバルの弱点ばっかり見つけて『俺はあいつより強い』みたいな気分でいるマンガのキャラクターほどのザコはいない。しかし現状の日本はそうなってると言わざるを得ない。日中友好のためにも、また日本が周辺ライバル国との競争に負けないためにも、中国の素晴らしさを積極的に学ばなければいけないと思う。

土壁の材料、ワラと土を脚でコネテいるところに遭遇。ぐにょぐにょしていて、気持ちが良さそう。

今日も旧市街をブラブラ。土壁の材料、ワラと土を脚でコネテいるところに遭遇。ぐにょぐにょしていて、気持ちが良さそう。


中心の広場では、子供達がサッカーしています。一緒に遊ぼと誘われて、少し参加してみたり。

中心の広場では、子供達がサッカーをしています。一緒に遊ぼと誘われて、少し参加してみたり。


織物職人の工房を見つけたり。

織物職人の工房を見つけたり。


こうして日が暮れて、一日が過ぎていきました。

こうして日が暮れて、一日が過ぎていきました。

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