1日目 世界の半分

エスファハーンは『イランの真珠』と形容される古都。はるか昔、エスファハーンを訪れた旅の商人たちは、その繁栄ぶりを見て『エスファハーンは世界の半分』と讃えたんだそう。
朝めしの調達のために宿の周辺を散歩し、パン買って食べる。この街のパンは、まん丸にゴマ、ちょっと薄め。

散歩の途中に今より安くて設備も整っており、スタッフもフレンドリーで良い感じの宿を見つけたので、そこに移転しようということになる。で、今いる宿に帰って荷物をまとめ、チェックアウトの手続き。

『荷物預かろうか?』

『いや、結構です。』

『これから何処へ行くの?』

『宿を変えます。』

『え!なんで?』

『…安かったから。』

正直、お金じゃなかった。昨日、夜遅くにチェックインした際のスタッフは、めちゃくちゃ無愛想で、『泊まるのか?泊まらないのか?さっさと金払え。』みたいな態度だったから、我々2人ともかなり気分を害していた。しかし、今目の前にいるスタッフは、しっかりしてて悪くない。

『昨日はもう安い部屋が空いてなかったんだよ。でも今日は昼から空くよ。』

と、自分たちの予算内の金額を提示。それなら悪くない。昨日はたまたまイマイチなスタッフと鉢合わせしてしまっただけなんだろう、ということで、引越しは思い留まることにする。
パンを一枚食べたとはいえ、やっぱりまだまだエネルギー不足。本格的な街歩きの前に腹ごなしをするため、食堂を探し歩く。しかし、やっぱりここは観光都市。観光客向けの高級レストランばかりで、地元っ子に愛される、安くて美味い食堂は見つからない。バザール内をうろうろ彷徨い歩くこと1時間、なんとなく感じの良い店を発見。

『これと、これ一個ずつ!』

店のオヤジの前に並んだスープを指差してオーダー。席について、運ばれてきたスープにスプーンを差し入れ、口へと運ぶ。なるほど、濃厚な羊の香りとコク。具はわずかな肉とジャガイモ、それにもう一種は豆のペーストつき。味も良いけど、観光客なんて来そうもない雰囲気が名店であることを予感させる。

2人お腹いっぱいになって、カウンターに立つオヤジの元へ。

『いくら?』

すると、オヤジが2枚の貨幣をちらつかせ、値段を提示。…ん?高くない?それって、高級レストラン並みじゃないの。何かの間違いかと思ってもう一度確認するけど、やっぱり高い。ボッタクリか?食べる前に値段を確認しておけばよかったんだけど、もはや料理は自分たちの腹の中。小汚い店構えと、これまでイランではほとんどボッタクリにあったことがなかったのとで、完全に油断していた。いまさら値段交渉するわけにもいかず、泣く泣く料金を支払い。
宿の印象が好転して浮かれていたにもかかわらず、食堂のせいで再びテンションだだ下がりの世界一周婦人と俺。そのままバザール内を散策するけど、暑さも手伝ってイマイチ景色を楽しめない。ここは、ヤズドで出会ったヨーヘイくんユカさんカップルが、『職人さんがカンカンと鍋を叩いたりしてて楽しいよ!』とおすすめしてくれてたんだけど、それは本当にここのことだろうか?

バザールは四角い回廊となっていて、その真ん中には有名なエマーム広場がある。しかし日差しが強すぎて、誰も外にいない。こりゃまた明日の朝にでも出直そうということで、アイスクリーム食べて帰る。アイスクリーム、というよりソフトクリームか。サフランの風味がついていて、薄いウェハースで挟んであり、モナカみたいになっている。このサフランソフトクリーム、なかなかイケる。
夜になって、もう一度エマーム広場に行ってみる。もしかしたら宮殿とかモスクがライトアップしてるかなと期待して。まあ、ライトアップはそれほど煌びやかではなかったんだけど、イラン人達が夜のピクニックを楽しむ風景はなかなか面白かった。イラン人はみんなピクニックが大好き。

今夜もたくさんのイラン人にせがまれて写真撮影に応じる。俺の写真撮ってどーするつもり?本当に可笑しな人々。時折、満面の笑みで『チンチョンチャン!』と心底嬉しそうに投げかけてくるから、こっちも笑ってしまう。それ、侮蔑を含んだ言葉よ?アメリカ人に『ヘイ、ファックユー!』って言うようなもんよ?他の誰かに言ったら、ブン殴られるかもよ?

経済制裁を受けてるせいで、良くも悪くも世間知らずというか、純粋無垢というか。イランの建築や食といった文化はもちろん興味深いけど、イランの人々の面白さは本当にそれ以上だと思う。
エスファハーンは、エマーム広場よりしばらく南に下ったところに川が流れていて、それにかかる橋も有名。ライトアップされた橋がキレイだという話だったので、それを見に行く。

我々が訪れたこの時期は、乾季だったんだろう、川に水が流れていれば光が反射してキレイなんだろうけど、今は干上がってしまっている。なので、それほどキレイではなかった。仕方なし。

エマーム広場へと繋がるバザール内の食堂にてお昼ご飯。

エマーム広場へと繋がるバザール内の食堂にてお昼ご飯。

豆のペースト、

スパイスの入った豆のペースト、それにスープ付き。味は良かったのですが、店構えと値段は釣り合っておらず、腑に落ちないお会計。皆様、オーダー前に値段をご確認ください。

これが、世界の半分エマーム広場。

これが、世界の半分エマーム広場。

中庭に面した回廊はバザールになっています。

中庭に面した回廊はバザールになっています。

サフランモナカ。コーンかモナカかを選べますが、モナカがオススメです。

サフランモナカ。コーンかモナカかを選べますが、モナカがオススメです。

こんな風に挟んでたべます。パリパリのモナカがサフランのソフトクリームと合って美味しいです。

こんな風に挟んでたべます。パリパリのモナカがサフランのソフトクリームと合って美味しいです。

夜ご飯、フレンドリーな店主がいる羊屋さんにて。

夜ご飯、フレンドリーな店主がいる羊屋さんにて。店主が持っているのは羊の頭です。

羊肉プレート。

羊肉プレート。

夜のエマーム広場。

夜のエマーム広場。

夜のエマーム広場は昼間とは比べものにならないほど沢山の人が集まっていました。家族でピクニック、友達と水タバコ、ベンチには恋人同士がアイスクリームを食べています。私達も一緒にのんびりしたいところですが、色んな人に話し掛けられそれどころではなく。

夜のエマーム広場は昼間とは比べものにならないほど沢山の人が集まっていました。家族でピクニック、友達と水タバコ、ベンチには恋人同士がアイスクリームを食べています。私達も一緒にのんびりしたいところですが、色んな人に話し掛けられそれどころではなく。

橋。

スィーオセ橋。

橋。

橋。中はこんな風になっています。

 

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