3日目 イランのアルメニア

朝、目を覚まし、シャワーを浴びて、朝食の買い出しに出かける。

焼き菓子屋さん、というのが正確だろうか?それとも菓子パン屋さん?生クリームやフルーツを使わないケーキ屋さん、もしくは食パンやバゲットを焼かないパン屋さん?で、ドーナツと、マフィンと、見た目アンパンみたいなジャムパンを買って宿に帰り、宿で食べる。このジャムパン、イチジクだろうか、それともアンズだろうか。とにかく甘い。でクルミが入っている。見た目以上にボリューム満点。
エスファハーン滞在3日目、今日はジョルファというアルメニア人居住区へ行ってみる。

アルメニア。日本人には馴染みのない名詞なのでサラッとおさらいしとくと、我々がイランに入国する前、2日だけいた国。

居住区といっても、壁で囲われて隔離されたりといったことはない。建物なんかも、近代化されてるから、パッと見では他と変わりない。道行く人の身なりや顔つきも、自分たちにはイラン人と見分けられない。

ジョルファ地区の中心である教会に到着。外見としては、なるほど小さな十字架がドームの天辺に立っている。しかし、土壁に控えめなタイル装飾が施されているだけなので、一目見てそれがキリスト教会だとは分からない。
しかし、中に入って驚いた。キリスト教絵画が内壁全面に描かれている。しかも、古い絵画が保存されている、というよりは、色が褪せたりくすんだりしないように、常にメンテナンスされてる感じ。鮮明なのに、歴史が長そうな深みもある。

規模はともかくとして、これほど美しいキリスト教会はいつ以来だろう?まさかバリバリのイスラム教国家イランで、こんなクオリティの高いキリスト教教会があるとは思ってもみなかった。

面白いのはそれだけじゃない。外見は前に軽く触れた通り、一目でキリスト教会とわかるようにはなっておらず、むしろイスラム教国の一風景に溶け込んでいる。さすがに『モスクみたい』とまではいかないけれど、『ムスリムの神学校』だと言われれば、なるほどそんなもんかと思わなくもない。逆に内側は、ここぞとばかりに美しいキリスト教絵画で満たされているにもかかわらず、床にはペルシャ絨毯が敷いてあって、壁の立ち上がり部分にはタイルが貼ってある。つまり、絶妙な塩梅でキリスト教にイスラム文化のエッセンスが溶け込んでいる。スパゲッティにタラコが混ざっている、巻き寿司にトンカツが入っている。そんな感じだろうか?原理主義者には理解できないだろうけど、とても素敵な景色だと思った。
一通りの見学を終えると、教会の日影で本読んだりして、のんびりする。すると、やっぱりいつもの通り、イラン人旅行者から写真攻撃を受ける。あんまり皆が遠慮なしに撮影を頼んでくるから、マサイとかアフリカの少数民族が写真を嫌がる理由も痛いほど分かった(たしかにこの現状、俺は、観光地に突如現れた少数民族。)。

でもここでは、闇雲に撮影されただけではなくて、『ピスタチオあげるよ!』とか『俺たちの街には来ないのか?来るなら連絡してくれよ!』とか、暖かい言葉もかけてもらえた。で、『もういい加減煩わしい!』と思っていた自分の心は、かなり癒された。
エスファハーンは最後まで食事に困った。ちゃんとしたレストランはもちろんあるけど高いし、ハンバーガーやサンドイッチを食べる気もしない。野菜を食べたいけれど、探せどみつからない。しかも、これはエスファハーンに限らずだけど、レストランの夜の営業は19時とか20時とか遅い。我々は今日、昼食を抜かしていたので、腹ペコで倒れそうになった。結局、昨日と同じレストランで、フライドチキンのトマトソース煮、ケバブの定食を食べる。エスファハーンに手軽なイラン料理屋さんがあれば流行ると思うんだけどなぁ。
ホステルに荷物を取りに帰り、バスターミナルへ。で23時のバスでテヘランへと向かう。

ジョルファ地区へ。

ジョルファ地区へ。

教会。

アルメニア人居住地区のヴァーンク教会。外見はモスクのようですが、控えめの大きさの十字架がドームの頂点に立っています。

教会内部の壁には聖書にまつわる絵、キリストの一生の絵等びっしりと描かれています。私はリラの僧院を思い出しました。

教会内部の壁には聖書にまつわる絵、キリストの一生の絵等びっしりと描かれています。まるで出来上がったばかりのような保存状態の良さ。私はリラの僧院を思い出しました。

それでいて面白いのはイランのモスクと似た点もあるところ。例えばドームの描かれ方、床にひかれたペルシャ絨毯。

それでいて面白いのはイランのモスクと似た点もあるところ。例えばドームの天井画の描かれ方、床にひかれたペルシャ絨毯、壁に一部使われたタイル。

帰りは歩いて帰ります。数日前夜景を見に行った橋。干上がった川にかかる橋。

帰りは歩いて帰ります。数日前夜景を見に行った橋。干上がった川にかかる橋。

橋の下も中々美しいです。

橋の下。

 

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