1日目 ついに中国イン!

6時起床。事前に買っておいたパンを朝ごはんに食べて、宿を出る。

今日はキルギスの国境近くの村サリタシュから、中国はカシュガルを目指す。道中、何度かヒッチハイクして車を乗り換える必要がある。さて、どれくらいの時間とお金がかかるだろうか?

7時、宿を出てガソリンスタンド前にてヒッチハイク開始。まだ暗い。そしてめちゃくちゃ寒い。スタンドの陰で風を避けつつ、車が通りかかるのを待つ。

20分ほどすると、一台の車が通りかかる。なんと、ミニバス?マルシュルートカ?こんなところに路線があるなんて聞いたことがない。それに、我々以外の乗客は、若い白人系の女性が1人だけ。しかもキルギスでは珍しく英語が堪能で、我々とドライバーの通訳をしてくれた。2人で1000ソム(約2000円)とかなり高額をふっかけられたのでアッサリ引き下がろうとすると、今度は2人300ソム(約600円)でもいいと一気に予算内まで値下げとなったので、乗り込むことにする。

一体、なんだったんだろうか?ドライバーと女性は家族?それとも女性はロシアのスパイで、単身バスをチャーターして秘密の任務?とにかく窓の外を流れる、枯れ草、岩、雪が連続する風景は、雄大で、厳格で、我々の旅情をこの上なく掻き立てる。

荒野の真ん中のチェックポイントを経て、キルギス側のイミグレに到着。ここで謎のマルシュに別れを告げ、何の滞りもなく出国手続き完了。

そこから数キロ先に、これは自分の想像ながら、中国軍が管轄するボーダーがあり、そこまでトレーラーをヒッチハイク。トレーラーのにいちゃんは慣れた感じで我々を乗っけてくれた。

で、中国軍ボーダーで荷物検査を受け、次に向かうのは公安が管轄するイミグレ。この区間はかなり遠く(150キロくらいある?)うえに、一般車をヒッチハイクしたりできない、ボッタクリタクシーの一択パターン。しかも、ボーダーとイミグレの間の移動手段を確保するまで、パスポートを返してくれない。こんなの、軍がボッタクリタクシーに加担してるようなもんじゃねーか!まぁ、インターネット上で見つかる移動情報を見る限り、ここは素直に従うしか術がないんだけど、何だか癪に障る。

と、そこへやってきたのがオシュとカシュガルを結ぶ夜行バス。ドライバーのおっちゃんに声をかけてみると、2人で3000ソム(約6000円)でカシュガルまで乗っけてってくれるという。このバス、乗客は座席に座るのではなくベッドに寝る、いわゆるスリープバスというタイプで、オシュから2人乗れば20000円くらいする。しかもイミグレまででなくカシュガルの街まで行ってくれるというからありがたい。ちょっとだけ値切って2500ソム(約5000円、というか手持ちの現金がそれだけしかなかった)で交渉成立。バスに乗り込み、イミグレへ出発。

バスに乗っちまえば、あとはもうカシュガルにスルッと到着、という訳には行かない。中国のイミグレは、さすが社会主義国というべきか、きっちりお昼休みがある。いやいや、昼休みは交代で取ればいんでないの?なんて言っても仕方がないので、昼休みが終わるまでバスで待機。で、ようやく業務再開して入国スタンプもらっても、バスの乗客全員の審査が終わるまで出発できない。まぁ当然なんですけどね、置いてけぼりにはできないんだから。ただ、乗客のほとんどが、両手いっぱいとかいうレベルでない荷物量なもんだから、いつまでたっても荷物検査が終わらない。手抜き検査で通してやってくれよ、と、ついホンジュラスやニカラグアの国境が懐かしく思えてくる。

しかしまぁ、どうにかこうにか無事に中国入国、バスも出発した。タシュケントから数えて3日、オシュから数えて2日、サリタシュから数えてもほぼ丸一日かけての国境通過となった。

費用的には、タシュケントから真っ直ぐ南に下り別国境を越えるルートなら、およそ15000円、オシュから夜行の国際バスを使えば約10000円、今回のようにマルシュやヒッチを駆使して刻んで行けば、だいたい5000円(1人あたり、宿泊費込み、食費除く)となった。
およそ20時、宿にチェックイン。キルギス中国間の国境越えで追っかけっこ状態だった香港っ子のルーさんとたまたま同じホステルとなり、日本語を勉強してたという北京っ子のウーさんと連れ立って、4人で夜市に出かける。

それがまー、楽しいのなんの。キルギス中国間の国境越えはお金も時間もかかる割には退屈そのものだったんだけど、それが一気に報われる楽しい夜市。

屋台に並ぶメニューは、今までと同じくラグマン(ラーメン)にプロフ(ピラフ)。しかし、これまでとはちょーっと違う。ラグマンは、麺がちぢれ麺やたまご麺、つまり我々の見知った麺に近づいている。プロフも、ご飯の上にキムチ的なピクルスが乗る。シルクロードもついに東の端まで来たな、ということを実感。ちなみに名前もちょっと変わって、ここらではラグメンとポロと呼ぶらしい。

屋台の中で自分たちが気に入ったのは、おでん。練り物(に見える)の串、豆腐の串、羊のホルモンの串、シメジやキクラゲの串などが、味噌的なコクのあるちょっとピリ辛い出汁で煮込まれている。めっちゃ美味いし、1本20円程と安いし、串ごとに一本ずつ売ってるから、ついつい食べてしまう。

街並みも、モスク(寺院)、メドレゼ(学校)、ミナレット(塔)などこれまでに見てきたイスラム建築なんだけど、至る所に『いかにも中国』って感じの赤い提灯がぶら下がっている。まぁ、品のない同化政策に映らなくもないが、西から東へと進んできた自分たちには純粋に興味深い。

そして何より文字。看板広告にしても交通標識にしても、アラビア文字やペルシャ文字に似たウイグル文字(左から右に書き進める表音文字)と漢字が併記されている。トルコ以来連綿と続いてきたイスラム世界がついに中国と交わった、なんとも言えない雰囲気。
長い長い国境越えの末、さっそくカシュガルを満喫しまくる婦人と俺なのであった。

謎のロシア人女スパイ(?)を乗せたマルシュに乗って、キルギスの国境へ。

謎のロシア人女スパイ(?)を乗せたマルシュに乗って、キルギスの国境へ。

雪原を抜けて行きます。

雪原を抜けて。

寝台バス(バスの中に2段ベッドがあるバス)に乗って、中国国境からカシュガルを目指します。

寝台バス(バスの中に2段ベッドがあるバス)に乗って、中国国境からカシュガルを目指します。同乗した小さな男の子が私達があやす度にとっても嬉しそうに笑って、可愛いかったなぁ。

夜、無事にカシュガルへ到着。ホステルでチェックインをしているとウーさんとルーさんが『一緒にご飯どうですか』と声をかけてくれました。優しいなぁ。ということで、皆で夜市へ繰り出すことに。

夜、無事にカシュガルへ到着。ホステルでチェックインをしているとウーさんとルーさんが『一緒にご飯どうですか』と声をかけてくれました。優しいなぁ。ということで、皆で夜市へ繰り出すことに。

ウーさんはカシュガルに既に10日滞在しているので、お気に入りの屋台を教えてくれました。米が食べたいというと、オススメのポロ屋さんに連れて行ってくれました。

ウーさんはカシュガルに既に10日滞在しているので、お気に入りの屋台を教えてくれました。米が食べたいというと、オススメのポロ屋さんに連れて行ってくれました。

人参のピクルスが上に乗ります。追加料金を払えば大きいお肉や卵を乗せることもできます。

人参のピクルスが上に乗ります。追加料金を払えば大きいお肉や卵を乗せることもできます。

これがピリ辛おでん。オススメは白いキクラゲ。コリコリした歯ごたえに、スープがしっかり絡んで、美味です。

これがピリ辛おでん。オススメは白いキクラゲ。コリコリした歯ごたえに、スープがしっかり絡んで、美味です。

 

 

 

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