2日目 カシュガル満喫

『シロさん(俺のこと)リカさん、今日はどんな予定ですか?』

『んー、今日は電車のチケットを買いに行ってから街をぶらぶら歩くくらいかな。』

『良かったら、一緒に行きませんか?』

『え、いいの?』

『はい、じゃあ…行くぞ!』
昨日ホステルで出会った日本語を話せる中国人のウーさんは、日本のアニメが好きな大学生。卒業旅行で一人旅をしているんだけど、何かと我々の世話を買って出てくれる。ちなみにこの『行くぞ!』というのが、ウーさんの決めゼリフ。

ということで、まずは電車のチケットを買いに、バスに乗って鉄道駅へと向かう。
道中、窓の外から日干しレンガで造られた集落が目に入る。その風景は、モロッコのアイトベンハッドゥにそっくりで、砂漠のオアシスに造られたムスリムの集落であることが我々には一目で判った。

『あれは、ウイグル人のもともとの建物。政府が大量のお金使って、あそこに遊園地作ろうとしてる。あそこに住むウイグル人貧しい。出て行けばお金もらえる。』

と、ウーさんが我々に説明してくれる。なるほど、その集落には、アイトベンハッドゥにはなかった『スラム街』っぽさが漂っているのはそのせいか。

『ウイグルは、テロリスト多い。』

鉄道駅にたどり着き、物々しく武装した警官を指差し、ウーさんが説明してくれる。駅構内に入るにも、荷物検査やボディチェックを受けなければならない。

『爆弾持ってないか見てる。ここで働く、命かかってる。』

とウーさん。はぁ、そんな緊張状態なんだ。昨晩から今朝とカシュガルの街を歩いて、ウイグル文化と中国(漢)分化が上手いこと混ざり合ってるな、なんて思ってたんだけど、必ずしもそうではないらしい。
ウーさんの助けの甲斐あって無事に鉄道チェックしてチケットを購入し、宿に帰り、ルーさんと合流。で、メインイベント旧市街歩きに出発。

ここカシュガルも、他のイスラムの街と同じく、一つの地区に同業者が寄り集まって生活している。東の方では『スーク』と言ったけれど、この辺りでもそうなんだろうか?帽子屋街、木工屋街、加冶屋街など色々歩いた。

ちなみにウイグル人というのは、我々日本人や漢人とは違って、彫りが深く目がぱっちりしている。それに、年配の男性はみんな四角い民族帽を被っている。たぶん文化的にも遺伝子的にもウズベク人とかなり近いんじゃないだろうか。ただ、ウズベク人より頭の形が丸くて大きく顔も平たい気がして、その分だけ若干ながら我々に近い感じも受ける。
で、さっきバスから見えた日干し煉瓦の集落にも行ってみる。車は通れないくらいの細い路地が、不規則に右へ左へと曲がり、モロッコのカスバ(城塞化した村落)そのもの。シルクロードがつながっていることを実感。

危険な雰囲気はないからスラム街ではないんだけど、人気も少なく寂れてて、行ってみて『こりゃ楽しい!』という気持ちの盛り上がりはない。正直、もったいないな、という感じ。きっと、綺麗に保存して整備しなおせばとても魅力的な観光資源になるだろうに。遊園地なんかにしたら、かえって誰も行かないに決まってる。中国で有名な陶工の先生の家というのがあって行ってみたんだけど、全然良さが伝わらなかった。
昼ごはんにポロ(羊肉と人参を炊き込んだご飯)を食べて、宿に帰る。結構歩いたし、お腹いっぱいになったのもあって昼寝。

日暮れの後にまた夜市へ繰り出す。お腹はそんなに減ってなかったけど、安いのと美味いので、ついつい食べてしまう。肉を巻き込んで砂糖をまぶしたクレープ、手延べのラグメン、ニラ饅頭、マトンとグースのシャシリク(串焼き)、カシュガルおでん、カボチャの蒸し餃子、他にもまだ食べたっけか?ここの夜市は、相場を知らない観光客からお金を巻き上げるタイプではなく、地元民が中心の本物の屋台だから楽しい。

旧市街。まずは帽子スークへ。ウイグル人の帽子は一人一人個性的、帽子を見ればその人の職業や出身地が分かるのだとか。

旧市街。まずは帽子スークへ。ウイグル人の帽子は一人一人個性的、帽子を見ればその人の職業や出身地が分かるのだとか。

ヒゲがあるので、本物のウイグルの人みたい。よく似合っているよ。

ヒゲがあるので、本物のウイグルの人みたい。

次に見つけたのはお薬屋さん街。サフランや木の実や茸、ヒトデや虫、トカゲや蛇など何でもございます。

次に見つけたのはお薬屋さん街。サフランや木の実や茸、ヒトデや虫、トカゲや蛇など何でもございます。

トカゲはしっぽでひとまとめにされていました。

トカゲはしっぽでひとまとめにするんですね。

可愛いカシュガルの子供達。

可愛いカシュガルの子供達。

一緒に遊ぼう!って、家から顔を出します。

一緒に遊ぼう!って、家から顔を出します。

カメラにも興味津々。

カメラにも興味津々。

レンガ積みが得意なウイグル人。旧市街へ行くと、積み方にこだわった古い邸宅を見ることができます。

レンガ積みが得意なウイグル人。旧市街へ行くと、積み方にこだわった古い邸宅を見ることができます。

旧市街のゲートに上ると…

旧市街のゲートに上ると…

上から見ると、砂漠の都市、カスバのようなものが。私達が興味を示したのを見て、ウーさん『行くぞ!』

上から見ると、砂漠の都市、カスバのようなものが。私達が興味を示したのを見て、ウーさん『行くぞ!』

木と土壁で出来た四角い町並み。

木と土壁で出来た四角い町並み。

細い路地が迷路のように入り組んでいます。中には小さな美術館や陶芸家のアトリエがありましたが、人通りは少なくひっそりとしていました。

細い路地が迷路のように入り組んでいます。中には小さな美術館や陶芸家のアトリエがありましたが、人通りは少なくひっそりとしていました。

夜は夜市へ。ウーさんオススメの卵クレープを揚げ砂糖を塗したもの。

夜は夜市へ。ウーさんオススメの卵クレープを揚げ砂糖を塗したもの。

カボチャの蒸し餃子。

カボチャの蒸し餃子。

韮の揚げ肉まん。

韮の揚げ肉まん。

手打ち麺を使ったラグマン。

手打ち麺を使ったラグマン。

くるくると回して器用に伸ばしていきます。

くるくると回して器用に伸ばしていきます。

麺に腰があって、表面がツルツル。美味しいです。

麺に腰があって、表面がツルツル。茹でたて、作り立て、美味しいです。

鴨にラムの串焼き、これが安くて美味でした。

鴨にラムの串焼き、これがまた安くて美味でした。

締めは宿の近くにある羊のスープ屋さん。クリアなスープにラムの旨味がぐっと詰まっていて、肉は柔らかかったです。

締めはウーさんが美味しいと噂を聞いた宿の近くにある羊のスープ屋さん。クリアなスープにラムの旨味がぐっと詰まっていて、肉は柔らかかったです。満腹です。

 

 

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