1日目 カトマンズ、ルクラ、パクディン、モンジョ

朝4時に起床し、カトマンズの宿を出発。真っ暗なタメルのホテルの前で客待ちしながら寝てるタクシーの運ちゃんを起こし、空港へと向かう。
トリブヴァン空港は、一応ゲートこそ空いていたけれど、未だ営業時間外だったらしく、外灯と非常灯しか点いていない状態。一国の首都にある国際空港が24時間営業ではないことや、まるで廃工場か何かのような雑然さに、驚きを隠せない。薄暗いターミナルビルの中で、野良犬たちがたむろしている。これまで途上国とか後進国と呼ばれる国にも行ってきたけど、ネパールはその際たるものの一つであることを実感。テロの心配とかないんだろうな。まぁ、のんびり平和な感じが逆に安心感、と言えなくもない。

6時頃になってようやく空港職員や航空会社職員が集まり出し、バタバタとチェックイン開始。荷物の重さと同時に乗客の体重もチェック。カトマンズからルクラへ飛ぶ飛行機は、セスナに毛が生えた程度、20人も乗れないくらいの小型旅客機。機体が小さいから、乗客の体重と座席位置によってはバランスが取りづらくなったりするんだろう。例えば機体の右側はラグビー選手ばかりで、左はチアガールとかじゃバランスが取れない。

で、予定通りにテイクオフ。1時間弱の空の旅を楽しむ。飛び立ってすぐはカトマンズの盆地風景を、中盤は雲海とその上に突き出した山並みを、そしてルクラ到着直前はまるでジェットコースターのように揺れるスリリングな乗り心地を堪能。俺は10年ほど前ネパールに来た時、チトワンからカトマンズまで飛行機に乗ったんだけど、世界一周婦人にその時の体験を『飛行機で酔ったのはあの時が最初で最後』『堕ちると思った』『機内にもかかわらず、山に足を擦りそうだった』なんて語っていた。彼女はそれを間に受けてなかったんだけど、今回のフライトでそれが嘘ではないことをようやく信じてくれたらしい。

ルクラの空港もなかなか刺激的だった。滑走路が谷に向かって傾斜がついている、なんて空港はおそらく世界でもここだけだろう。到着時はその傾斜をブレーキに使い、出発時は加速に使うというわけ。しかし面白いのはそれだけではない。到着から乗客を入れ替えて再びカトマンズへと帰る素早さといったら、まるで通勤ラッシュのよう。自分たちが空港ターミナルでチェックインラゲッジを受け取る頃には、すでに機体はカトマンズに向けて飛び去ってしまっていた。

さて、それではいよいよ本格的にトレッキング開始。

ルクラからトレッキングを始める場合、第1泊目はパクディンというのが定石。しかし地図を見る限り、どうやらパクディンまで距離は短いし道も下り坂が中心の模様。早朝フライトの疲れを考慮してのパクディン泊なんだろうけど、トレッキング序盤の疲れてないうちにちょっとでもコマを進めておきたい、ということで我々はその先モンジョを目指すことにした。

本日歩く行程は標高2800メートル前後。日本だったら森林限界を超えて展望が開けるくらいの高さだろうが、こちらではまだ里山といった趣。驚いたことに、12月に入ったこの時期でも、キャベツやチンゲンサイに似た野菜が畑で青々としている。なんだかんだ言って、やはりここも南国ということか。

人もたくさん住んでいるらしく、1時間おきくらいに集落を通り抜ける。船はもちろん電車もバスもないこんな山奥に、どんな未開人が住んでるんだろうか?と、思ったりするけどそれはちょっとした間違い。この辺りに住んでいるのはシェルパ族という人々で、おっちゃんおばちゃんはもちろんのこと、おじいちゃんおばあちゃんでも達者な英語を話す。日本人よりよっぽど国際的。長年エベレスト地域におけるトレッキングのポーターやガイドを担ってきたからだろう。ちなみに見た目は、我々東アジア人の肌をこんがり小麦色に焼いた感じで、チベット人のほっぺの赤みを少し間引いた感じ。

いくつかの吊り橋を渡って、いくつかの谷を越える。思った通り、パクディンには11時前に到着してしまったので、もう一息頑張ることにする。

で、モンジョに到着したのは14時前。さらにもうひと押ししてナムチェまで、という気もしたんだけど、朝も早かったしここらで打ち止め。

夜は同宿となった各国からのトレッカーと情報交換。村上春樹や北野武(特に風雲たけし城)、温泉の話なんかでも盛り上がった。

カトマンズからルクラへは小型旅客機。

カトマンズからルクラへは小型旅客機。

最初の30分は安定した飛行を続けますが、30分後山際に近づくと

最初の30分は安定した飛行を続けますが、その後山に近づく頃から、機体が揺れる、というより、がくっと落ちては上る、みたいな飛行を続け内臓が浮きまくり。着陸する瞬間は機体が崖に衝突したのかと思いました。人生で最も怖しいフライトでした。

早朝のルクラの町。

早朝のルクラの町。

最初の3時間私達をガイドしてくれた犬ガイドさん達。

最初の3時間私達をガイドしてくれた犬ガイドさん達。

里山を抜けて。

里山を抜けて。

青々とした美味しそうなチンゲンサイ。

青々とした美味しそうなチンゲンサイ。

エベレストベースキャンプまでの道のりはチベット仏教文化圏です。

エベレストベースキャンプまでの道のりはチベット仏教文化圏です。

マニ車もあります。

マニ車もあります。ゴンパもあり、僧侶とすれ違うこともしばしば。

橋を超えて。

橋を超えて。

今夜泊まる町はモンジョ。何件か見た後、こちらに泊まることに。

今夜泊まる町はモンジョ。何軒か見た後、新しいこちらに泊まることに。

お部屋。基本的にトレッキングルート上にあるどの宿も大抵ツインルーム。壁は薄く隣の部屋の音は丸聞こえですが、それでもプライベートルームはリラックス出来ます。追加料金でホットシャワーにWi-Fiまであり、快適そのもの。

お部屋。基本的にトレッキングルート上にあるどの宿も大抵ツインルーム。壁は薄く隣の部屋の音は丸聞こえですが、それでもプライベートルームはリラックス出来ます。追加料金でホットシャワーにWi-Fiまであり、とっても快適。ネパールは登山先進国なのです。

 

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