8日目 ゴラクシェプ、エベレストベースキャンプ往復、カラパタール往復

エベレストの麓、ゴラクシェプでの滞在2日目。本日は朝からエベレストベースキャンプを目指す。
クンブ氷河を右手に見ながら、登山道を歩く世界一周婦人と俺。フラットな道で歩きやすい。ちなみにトレッキング客は前にも後ろにもいない。オフシーズンとはいえ、これほどまでとは。やはり地震など影響してるんだろう。

カトマンズで購入した地図では、ゴラクシェプからベースキャンプまで4時間と参考に書いてある。しかし、我々は1時間半ほどで到着してしまった。なんとまぁいい加減な。それとも我々が、さらに奥に進むべき道があるのに、それを見落とした?今となっては知る由もない。

『ベースキャンプからは、エベレストは見えない。だから行く価値はない。』そんな風に言う人もいる。エベレストが見えないのは事実。しかし俺は、行って良かった、行く価値はあると思う。青く光るクンブの氷河、氷壁。まるで『ここから先は聖域、立ち入るべからず』と、我々の前に立ちはだかっているようだった。カッコいい。エベレストを見ることだけがトレッキングの意義ではない。ゴラクシェプまで来ておいてベースキャンプは行かない、なんてもったいないと思う。

1日仕事と思われたベースキャンプ往復が半日で終わってしまい、さて、これからどうしようか?手持ち無沙汰な婦人と俺。次なる村へと移動する気もないし、かといってノンビリするほど疲れてもいない。

せっかくゴラクシェプにいるんだし、もういっちょカラパタール登るか!ということになる。

基本的な戦略は昨日と同じで、汗をかかないように時間をかけてゆっくり登る。ただし、昨日よりもさらに厚着。カラパタールのてっぺんは風が強くてかなり寒かったから。あと、寒すぎて早く帰りたいってなるんだけど、そこをもう一踏ん張りして、完全に暗くなるまでてっぺんから動かないつもり。

ベースキャンプと同じくカラパタールも、今日はトレッキング客が少ない。自分たちが登ってる時に降りてきた女性が1人、夕日待ちをしてる時に後から男性が2人ほと登ってきたのみ。こんなにお客さん少なくて大丈夫なのか?天気もいいし、12月初旬は本当に狙い目だと思った。

そして、お待ちかねのサンセット。

2日連続でカラパタールに登って夕焼けを見るトレッキング客も少ないだろう。正直、自分たち自身も『今日は上まで行かなくてもいいんじゃない?中腹から見るだけでも十分でしょ。』なんて話をしながら登っていた。でも結局、一番上まで登ってしまった。

旅をしていて、めんどくさいな、とか、もうこの辺でいいっしょ、みたいに妥協したくなることってたくさんある。例えばローカルバスを乗り継いでの国境越えとか。高級バス、タクシー、飛行機を使ってしまえば、どれだけ楽チンで確実だろうかと何度となく誘惑されてきた。でも、いざフタを開けてみると、地元民に紛れて国境を越える方が安いのは当然、そのうえ早かったりもする。で、終わってみると『やっぱりケチって良かったね。』なんて言っていたり。

今日もそう。特段することがなくなったから、カラパタールでも登っとくか、という動機に始まり、面倒くさくなったらいつでも足を止めれる状況だった。でも、上まで登ってみた。そしたらやっぱり美しかった。来て良かったというよりは、来なきゃダメだったというくらいに、エベレストは赤く光っていた。

面倒くさいこと、妥協したいこと、その全てが『踏ん張りどころ』『無理を押してやるべきこと』とは思わない。実際、がんばって足を伸ばしたらガッカリだった、なんて場所もある。でも、この旅で『あー楽したい。や、でもここは根性だすべきところなんじゃ…』という勘みたいなものはかなり養われたと思う。

エベレストベースキャンプもカラパタールも存分に堪能した世界一周婦人と俺。このままルクラに向けて帰るトレッキング客も多いんだけど、我々は数日かけてゴーキョリという谷筋違いのエベレスト展望台を目指す。ゴーキョリのある谷へは、チョラパスという難所を越えなければならないんだけど、12月は雪で閉ざされている可能性もある、との噂。まー行ってみなきゃ分からん。

エベレストベースキャンプまでトレッキング。フラットな道を軽装備でスタスタ歩きます。歩き始めは氷河の横を、ベースキャンプ直前は氷河の上を歩きます。たまに聞こえる「パキパキッ、メリメリッ」という音に胸が飛び上がります。小さな石が転がるだけでも氷河の壁に反響して大きな音になるよう。

エベレストベースキャンプまでトレッキング。歩き始めは氷河の横を、ベースキャンプ直前は氷河の上を歩きます。たまに聞こえる「パキパキッ、メリメリッ」という音にヒヤヒヤ。小さな石が転がるだけでも氷河の壁に反響して大きな音になるようです。

途中で見つけた小さなスケートリンク。

途中で見つけた小さなスケートリンクでフィギュアごっこ。

こちらがベースキャンプ。どうやらこの先30分歩いたところに本当のベースキャンプがあるそう。こちらは観光客専用写真撮影用のベースキャンプです。

こちらがベースキャンプ。どうやらこの先30分歩いたところに本当のベースキャンプがあるそう。こちらは観光客専用写真撮影用のベースキャンプです。

キャンプの向こうに広がるクンブ氷河。ここまでくると氷河を覆っていた砂はなくなり、青く透明な氷河を見ることが出来ます。

キャンプの向こうに広がるクンブ氷河。ここまでくると氷河を覆っていた砂はなくなり、青く透明な氷河を見ることが出来ます。

キノコみたいな氷河。

キノコ氷河も見ることができます。

コルから流れ落ちる滝のような氷河。12月中旬から寒くなり氷河が成長すると、5月世界から集まった登山家達がこの氷河を登り、エベレストを目指すのです。

奥に左手に見えるコルから流れ落ちる滝のような氷河。12月中旬から寒くなり氷河が成長するとこの氷河を通ることが出来るようになります。そして暖かくなる5月世界から集まった登山家達がこの氷河を登り、エベレストを目指すのです。

再度カラパタール。カラパタールの頂上は崖っぷち、四つん這いになって進むのですが、風が強いので先端まで行くのは恐ろしいです。

再度カラパタール。カラパタールの頂上は崖っぷち、四つん這いになって進むのですが、風が強いので先端まで行くのは恐ろしいです。タルチョは先端にくくり付けられているんですが、一体誰が付けたのかしら。

曇っていた昨日と打って変わって、今日は雲一つありません。

曇っていた昨日と打って変わって、今日は雲一つありません。

ゴーゴーと吹き荒れる風。その中で夕焼けを待ちます。

ゴーゴーと吹き荒れる風。その中で夕焼けを待ちます。

5時10分頃、色味が増すエベレスト。

5時10分頃、色味が増すエベレスト。

雲のない夕焼け、エベレスト周辺の山々も赤く焼けました。

雲のない夕焼け、エベレスト周辺の山々も赤く焼けました。今日も来て良かったと二人とも心から満足して下山したのでした。

 

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