振り返る①、旅の概要

期間
2014年9月5日〜2016年2月7日
合計521日

訪問国
43ヶ国

 

①南米北上編
2014/9/5〜2014/10/26 52日

オスカーニーマイヤー美術館。目玉型の建物が印象的。

オスカーニーマイヤー美術館。

9/5〜出発
9/8〜香港、アメリカ、パラグアイ、イグアスの滝
9/15〜ブラジル(クリチバ、リオ、オーロプレット)
9/22〜(ブラジリア、サルバドール、レンソイス)
9/29〜(マナウス、アマゾン)
10/6〜ベネズエラ (ギアナ高地)
10/13〜(エンジェルフォール、メリダ)
10/20〜(カタトゥンボ、メリダ)

香港、ニューヨークでの長時間トランジットやパラグアイでのロストバゲージで幕を開けた我々の旅。『旅慣れた2人』のつもりでしたが、今から思えば甘ちゃんでした。日記を読んでくれてる人を心配させまいと伏せていたんですが、ブラジルでは、不審な男に路地裏に連れていかれそうになったり、怖い思いもしました。でも、それを引き止め救ってくれたのも、地元ブラジル人。この出来事のおかげで、旅が嫌になることなく、なおかつ気を引き締め、こうやって無事に帰国することが出来るのかも知れません。
2週間で終える予定だったブラジルの旅は、オスカーニーマイヤー建築に嵌りで3週間に延長。ベネズエラでは旅人にオススメされたカタトゥンボへ行くために1週間延長。ベネズエラはこれ以外にもロスロケスやロスリャノスと見所が一杯、また治安が安定した頃に行きたいです。

 

②カリブの海とマヤ遺跡編
2014/10/26〜2015/1/13 80日

海亀さん。手をパタパタして泳ぐ姿は、まるで鳥のよう。

海亀さん。手をパタパタして泳ぐ姿は、まるで鳥のよう。

10/26〜 コロンビア(タガンガ、カルタヘナ、トゥルボ)
11/3〜 パナマ(プエルトオバルディア、サンブラス諸島、パナマシティー)
11/10〜 コスタリカ(コルコバード、サンヘラルドデドータ、アレナル火山)
11/17〜 (サラピキ)ニカラグア、ホンジュラス(コパンルイス)
11/24〜 グアテマラ(アンティグア、パナハッチェルでスペイン語を習う)
12/1〜 (パナハッチェル)
12/8〜 (パナハッチェル、サンペドロ、シエラ、タフムルコ)
12/15〜 (シエラ、セムクシャンペイ、フローレス)ベリーズ(キーカーカー)
12/22〜 メキシコ(トゥルム、バヤドリッド、メリダ)
12/29〜 (メリダ、カンクン)キューバ(ハバナ、トリニダード)
1/5〜 (サンタクララ、ビリャーレス、ハバナ)

元来、泳ぎに対して苦手意識が強かった俺。『コロンビアでダイビングのライセンスを取ろう!』と言い出した時は、正直反対でした。ダイビングなんて富豪の道楽、俺らは貧乏バックパッカーよ?!と。
しかし、今は意見を180度転換して、やってよかった!って思います。美しい景色は地上だけに広がってる訳ではない。むしろ海の中の方が、期待や想像を上回ってきます。おかげで泳ぎも上手くなりました。
まぁ、ダイビングが富豪の道楽であることは事実。なので、ダイビングのことを考えた時だけは、さすがの俺も『金持ちになりてー!』と労働意欲がこみ上げます。
元々行く予定の無かったコロンビアやキューバも追加して、元々4ヶ月の予定だった南米は6ヶ月に。

 

③ガラパゴスとパタゴニア編
2015/1/13〜2015/3/4 51日

ガラパゴス諸島。寝そべるアシカと一緒に。

ガラパゴス諸島。寝そべるアシカと一緒に。

1/13〜 エクアドル(グアヤキル、ガラパゴス島サンタクルス、イザベラ)
1/19〜 (ガラパゴス島サンクリストバル、サンタクルス)
1/26〜 アルゼンチン(ブエノスアイレス)
2/2〜 (カラファテ)チリ(トーレスデルパイネ国立公園)
2/9〜 (トーレスデルパイネ国立公園)アルゼンチン(エルチャルテン)
2/16〜 アルゼンチン(ロスグラシアレス国立公園)
2/23〜 アルゼンチン(カラファテ)チリ(バリローチェ、プエルトモン、チロエ島、サンチアゴ)

『もう1回行きたい場所ってどこ?』って話、旅の最中によくするんですが、ガラパゴスとパタゴニアは徹頭徹尾、最有力候補。
野生のアシカやペンギンと戯れ泳いだガラパゴス。はしゃぎ過ぎてる夏の子供みたいに、海に入ってました。
テントで自炊が当たり前だったパタゴニア。世界中の色んな山に行きましたが、あんな個性的な形の山は、他では見かけることがありませんでした。ホント、どうやったらあんな風になるんだろう?自然の力は人知を超えています。

 

④アフリカ編
2015/3/4〜2015/4/7 35日

朝日を受けてみんな真っ赤!登頂成功やったね!ありがとう、アスマニ、プロスパー!

朝日を受けてみんな真っ赤!登頂成功やったね!ありがとう、アスマニ、プロスパー!

3/4〜 スペイン(マドリッド)タンザニア(モシ。セレンゲティ)
3/9〜 (ンゴロゴロ、モシ、キリマンジャロ登山)
3/16〜 (キリマンジャロ登山、ザンジバル島)
3/23〜 (モシ)エチオピア(アディスアベバ、メケレ、ダナキルツア-)
3/30〜 (メケレ、ラリベラ、アディスアベバ)

旅してると、行きたい場所ってどんどん増えていくんですが、そういう意味でアフリカは心残りな旅となってしまいました。当時テロが活発化したエジプトは、行くことすら諦めざるをえなかった。
それに、訪れた国や街を、あんまり好きになれなかった。気のせいかも知れませんが、観光客=ハンティングの獲物のようにしか見られてない、そんな風に感じてたんですよね。
でもよくよく考えると、それって大したことじゃない。むしろ、嘘ついてボッたくってこない国の方が珍しいくらいです。『有名な観光地ばっかり巡ってたから、そんな連中ばかりとしか出会わずウンザリだったんだろうな。』って、今なら分かります。観光客なんか来ない場所へ行く楽しさ、それをちゃんと分かってなかった故の失敗です。次回は、観光ブックを持って、そこには載ってない場所ばかりを選んで行く?極論ですが、面白そう。

 

⑤ヨーロッパ北上編
2015/4/7〜2015/6/10 65日

クレタ島出身の彼は、美味しいクレタン料理に誇りを持っています。オリーブオイルは実家のオリーブで作ったもの。彼の家で食べた自家製のオリーブは生涯食べた中で一番の美味しさでした。曰く「スーパーで売ってるものなんて、超質が低いものばっかりだからね、これが本当のオリーブの味!」

初のカウチサーフィンはギリシャにて。クレタ島出身の彼。彼の家で食べた自家製のオリーブは生涯食べた中で一番の美味しさでした。曰く「スーパーで売ってるものなんて、超質が低いものばっかりだからね、これが本当のオリーブの味!」

4/7〜 トルコ(イスタンブール、パムッカレ、セルチュク)
4/13〜 (マルマリス)ギリシャ(ロドス島、サントリーニ島)
4/20〜 (アテネ、メテオラ、ヨアニナ)
4/27〜 (ドラゴンレイク、クレタ島)
5/4〜 (クレタ島、テサロニキ)ブルガリア(ピリン)
5/11〜 (ソフィア)セルビア、モンテネグロ(ザブジャック、コトール)
5/18〜 クロアチア(ドブロクニク、ザグレブ)
5/25〜 スロヴェニア(ブレッド、セブンレイクトレック)
6/1〜 ハンガリー(ブダペスト)ポーランド(ザコパネ、クラクフ)

アフリカでの反省をフルに活かした東ヨーロッパ。元々1週間の予定だったギリシャは楽しすぎて3週間に。カウチサーフィンしたり、日本では無名に等しい美しい山を手探りで探して登りに行ったり。旅の冒険的要素が強まり、これこそ旅する醍醐味!と実感しました。勢い余って?ギリシャの新聞に載ったのもいい思い出です。

 

⑥北欧西欧40日編
2015/6/10〜2015/8/15 67日

お世話になったイッサとアイティと涙のお別れ。

フィンランド、ロヴァニエミ。お世話になったイッサとアイティと涙のお別れ。

6/10〜 フィンランド(ヘルシンキ、ロヴァニエミ)
6/15〜 (ロヴァニエミ、キルピスカルビ)ノルウェー(トロムソ)
6/22〜 (ロフォーテン諸島)
6/29〜 (オスロ)スペイン(セカスティージャのカーサルイーサ)
7/6〜 (セカスティージャ)
7/13〜 (セカスティージャ、バルセロナ)モロッコ(フェズ、シャウエン)
7/20〜 (ハシュラビット、トドラ)
7/27〜 (アイトベンハッドゥ、エッサウィラ、マラケシュ)
8/3〜 (マラケシュ)スイス(ジュネーヴ、ツールドモンブラン)
8/10〜 (ツールドモンブラン、ジュネーヴ)

親族やこれまでに出会った旅仲間を頼って旅した北欧。私たちらしい旅を考え直した結果、当初行く予定だったアイスランドやロシア、バルト三国には行きませんでした。その代わりに、仲間を頼って横断したノルウェー、農家体験しながらワインと地元料理を食べまくったスペイン、不思議なことにたくさんの素敵な日本人と出会ったモロッコ。そして、おそらくこの旅で最も過酷な山行となったツールドモンブランと、フランスでのお盆。
景色とかイベントを思い返してみてもかなり濃厚な旅だったんですが、改めて文字にしてみると、いかに自分たちが人の縁に恵まれているか分かります。旅をする前も、別に友達はないがしろにしても構わないとか、そんな風に考えたことはもちろんありませんが、もっと大事にしないとな、と思うようになりました。

 

⑦シルクロード編
2015/8/15〜2015/11/1 79日

彼女たちとの出会いで、特別楽しかったシラーズ。また戻ってこれるかな。

イラン。彼女たちとの出会いで、特別楽しかったシラーズ。また戻ってこれるかな。

8/15〜 トルコ(カッパドキア、マラテヤ)ジョージア(バトゥミ)
8/24〜 (バトゥミ、メスティア、トリビシ)
8/31〜 アルメニア(エレバン)イラン(テヘラン)
9/7〜 (シラーズ、ヤズド、エスファハーン)
9/14〜 (テヘラン、ダマバンド山登山)
9/21〜 (ダマバンド山登山、マシュハド)
9/28〜 トルクメニスタン、ウズベキスタン(ヒヴァ、ブハラ、サマルカンド)
10/5〜 (タシュケント)キルギス(オシュ、ビシュケク、カラコル)
10/12〜 (アルティンアラシャン、カラコル、ビシュケク、サリターシュ)
10/19〜 中国(カシュガル、トゥルパン、ドンファン)
10/26〜 (ジャンエ、シーアン)

東へ東へと進むにつれて、人の顔や食べ物が自分たちの慣れ親しんだものに近づいていく。シルクロードを東から西へと横断する醍醐味とは、そういうことだと思います。
シルクロードは主にイスラム教の文化の地域。日本人はイスラム教に馴染みが薄く、ともすれば『イスラム教=怖い』なんて短絡的なイメージを持つ人もいると思います。でも実際は、びっくりするほど優しいし大らかだしフレンドリー。特に旅人に。どこの国でも写真撮影をせがまれ、頼んでもないのにお茶とかごはんをおごってくれる。芸能人がロケバスで温泉地に乗りつけて、人だかりとともに饅頭食ったり名物女将から特別サービスを受ける土曜の昼のテレビ番組、そんな現象が我が身に起こるわけです。
ともかく、イスラム教という言葉のイメージがガラッと変わりました。どんな教えなんだろうか?ちゃんと勉強してみたい。

 

⑧仏教源流編
2015/11/1〜2016/2/7 99日

インファンと一緒に。別れ際彼女から『二人仲良くね、喧嘩したり浮気したりしちゃダメよ!』と言われました。もしかしたら彼女達は昨日の私達の喧嘩を見透かしていたのかも。いつか日本に行ってみたいと話していた彼女、また日本で会いましょう!

中国、ラルンがルゴンパ。インファンと一緒に。別れ際彼女から『二人仲良くね、喧嘩したり浮気したりしちゃダメよ!』と言われました。もしかしたら彼女は昨日の私達がした喧嘩を見透かしていたのかも。

11/1〜 中国(チェンドゥ)
11/9~ (黄龍、九塞溝)
11/16~ (ラルンガル、アチェンガル、ガンゼ、リタン)
11/23~ (リタン、カンディン、チェンドゥ)
11/30~ ネパール(カトマンドゥ、EBCトレッキング)
12/7~ (EBCトレッキング)
12/14~ (カトマンドゥ、ルンビニ)
12/21~ インド(バイワラ、バラナシ、ブッタガヤ、アムリトサル)
12/28~ (アムリトサル、マクロードガンジ、リシュケシュ)
1/4~   (リシュケシュ)
1/11~ (リシュケシュ)
1/18~ (リシュケシュ、アグラ、ハイデラバード)
1/25~ (ハンピ、ゴア)
2/1~ (ゴア、コチ、アレッピ)
2/7~ 日本

チベットの修道院やお釈迦様にまつわる仏教聖地を巡ったり、ヒンドゥやスィクなどの宗教聖地を巡ったり。美術や習慣など表面的なことではない、もっと本質的な『宗教』に触れることができたと思います。
『スピリチュアル』なんて言葉は『カルト』の裏返し程度にしか思っていなかった自分ですが、ラマとの出会いやヨガ修行を通して、体の変化から精神的に安定してきたり、心の変化が肉体的な反応を引き出したり、些細ながらも不思議なことがたくさん起こり、こりゃもう支持しない訳にはいかないな、と立場を転換せざるを得なくなりました。欧米的な科学から言えば迷信に過ぎないようなことでも、何千年という実践に培われた哲学や修行は、やはり凄い。
テロと報復戦争が繰り返し、憎しみが連鎖するこの世界で、自分はどのように生きればいいのか?無力な自分は、世界の平和のためにどうやってアプローチしたらいいのか?少しだけ分かったような気がします。

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