1年5カ月の旅で、主にこんなところで山歩きしました。
ロライマ(ベネズエラ)、コルコバード(コスタリカ)、タフムルコ(グァテマラ、中米最高峰)、トレスデルパイネ(チリ)、フィッツロイ(アルゼンチン)、キリマンジャロ(タンザニア)、ドラゴンレイク(ギリシャ)、クレタ島サマリア渓(ギリシャ)、ドルミトール(モンテネグロ)、セブンレイク(スロベニア)、ザコパネ周辺(ポーランド)、ラップランド(フィンランド)、ロフォーテン(ノルウェー)、ツールドモンブラン(フランス、イタリア、スイス)、ダマバンド(イラン)、アラコル(キルギス)、エベレスト街道(ネパール)
日帰り程度の山とか、ちょっと長めの散歩コースなんかも含めたら、もっと歩いてるんだけど、そうでなくても月イチペース。出発当初からトレッキングに重点を置いていたとはいえ、自分たち自身でも、よく歩いたなって思います。
人の個性と同じで、美しい景観にランク付けすることはできませんが、世界一周婦人と俺でそれぞれ3つずつ、お気に入りのトレッキングサイトを選んでみました。
<世界一周婦人的トレッキングサイト>
①トレスデルパイネ(チリ)
まるで塔のようにとんがった三つの山『トレスデルパイネ』、それを11日かけてぐるり一周歩く(結果自分たちは10日で終わりましたが)サーキット。マニアックなので本編では伏せていたんですが、『十一面観音を心に念じながら、三つの山を大日、薬師、阿弥陀の三尊に見立てて拝み歩く修験道』という設定で歩いてました。でも本当に極楽浄土があるとしたら、あんな感じだろーな。
②クレタ島サマリア渓谷(ギリシャ)
ギリシャといえば、古代遺跡やエーゲ海。そんな固定観念を打ち破ってくれたのが、ギリシャで出会った山男達。クレタ島でトレッキング?たぶんほとんどの人がいぶかしがると思いますが、素晴らしかったですよ。あの、青く透きとおった海を眺めながら、時折立ち寄る小さな村で自家製のオリーブとチーズと白ワインを買い、誰もいない浜辺で夜を明かす。最高すぎます。
③ロフォーテン(ノルウェー)
羊たちが日向ぼっこする緑の草原が続いたと思えば、四つん這いになってやっと登れるような険しい岩場が現れて、ようやく峠と思ったら目の前には凍てついた真っ白な湖が広がる。ノルウェーのロフォーテン諸島は、春夏秋冬の自然の美しさを1日のうちに楽しむことができます。ここはオーロラを見に行くのも、自転車で巡るのも楽しいだろーな。
<俺的トレッキングサイト>
①キリマンジャロ(タンザニア)
ガイドやポーターに囲まれてのキリマンジャロ登山。窮屈で居心地は悪かったんですが、なんだかんだ言ってやっぱり凄かったですね。ツアー行程もよく考えられていたし。日に日に景色が変化して、見たことない植物もたくさん。そして頂上から眺める氷河と朝日。感動しました。
②ツールドモンブラン(フランス、イタリア、スイス)
キリマンジャロと好対照で、自由なトレッキングを楽しんだのがツールドモンブラン。コース、歩く時間、泊まる場所、食事、全てを自分で考えて決める。そんな、多種多様なトレッキング客のニーズにしっかり対応できてるあたりも、さすがヨーロッパと感心しました。その結果、自分たちのトレッキングは、後にも先にも最も過酷なものとなってしまったのはご愛嬌。こういう表現は好みませんが、マゾなんですね、とどのつまり。
③エベレスト街道(ネパール)
で、エベレスト街道。大陸最高峰!とかってタイトルにはこだわらないようにしてたんですが、なんだかんだ言って男はそういうのが好きです。単純なんです。単純マゾ。今回はベースキャンプやカラパタール、ゴーキョリといった展望台のみですが、いつまでも夕日に輝くあの頂に、立てるものなら立ってみたいと思いました。
<他にも行ってみたいポイント(備忘録)>
イエローストーン(アメリカ)、ワイナポトシ(ボリビア)、アコンカグア(アルゼンチン)、シレ(チリとアルゼンチン国境超えトレッキング)、オリンポス(ギリシャ)、王様の散歩道(スウェーデン)、エルブルス(ロシア)、アララト山(トルコ)、パミール・ワハーン(タジキスタン)、四姑娘山(中国)、アンナプルナ(ネパール)、ラダックレー(インド)などなど。